コンビニ大手3社、政府備蓄米の店頭販売を開始 価格や販売店舗は?

国内の主要コンビニエンスストア3社が、政府が備蓄している米の店頭販売を近く開始することが明らかになりました。これは、食料安全保障の一環である政府備蓄米を、より消費者が手軽に入手できるようにするための取り組みです。各社は1キロから2キログラム程度の小分けにして販売し、一般の消費者が日常生活の中で購入しやすい形式で提供します。この動きは、米の安定供給に対する消費者の関心が高まる中で注目されています。

ファミリーマートの備蓄米販売計画

ファミリーマートは、政府が2021年産として備蓄している米の販売を、2月6日から開始しました。販売はまず、東京都および大阪府内の合計20店舗で先行実施されます。

販売されるのは1キログラムの小分けパックで、価格は税抜き360円となっています。ファミリーマートでは、先行販売の状況を見ながら、順次全国の店舗へと展開していく方針です。

ファミリーマート店舗外観ファミリーマート店舗外観ファミリーマートの店頭で政府備蓄米の販売が開始される様子

ローソンも備蓄米の店頭販売へ

ローソンもまた、政府備蓄米の販売を計画しています。ローソンが提供する備蓄米は、1キログラムと2キログラムの2種類の容量で展開されます。

価格は、1キログラムが税抜き360円、2キログラムが税抜き700円です。ローソンでは、備蓄米の受け入れから最短3日で関東圏の一部店舗に並び始め、その後1週間程度で全国の店舗での販売を開始する見込みです。

ローソンで販売される備蓄米のイメージローソンで販売される備蓄米のイメージローソンの棚に並ぶ政府備蓄米の小分けパック

セブン-イレブンの取り組み

セブン-イレブンも、政府備蓄米の店頭販売に参入します。セブン-イレブンでは、消費者がより手軽に調理できるよう、米を研がずに炊飯できる無洗米に加工して販売する方針を固めています。

価格については、2キログラムあたり税抜き800円前後となる見込みです。無洗米として提供することで、一人暮らしや高齢者など、手軽さを求める層への需要を見込んでいます。具体的な販売開始時期や店舗網については、今後詳細が発表される予定です。

まとめ

コンビニエンスストア大手3社が政府備蓄米の店頭販売を開始することは、消費者が非常時だけでなく日常的に備蓄米を入手できる機会を増やし、国の食料備蓄への関心を高める可能性を秘めています。各社が提供する米の品種(2021年産)、価格、容量、そして販売開始時期や店舗網には違いがあるため、消費者は自身のニーズに合わせて選択することができます。今回のコンビニでの販売は、国の食料戦略と日常生活が結びつく事例として注目されます。

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