【大連共同】中国遼寧省大連市で日本人男性2人が殺害された事件で、拘束された中国人容疑者の40代男と被害者の間に金銭トラブルがあったことが5日分かった。日中関係筋が明らかにした。不動産やミネラルウオーターの事業への投資を巡る問題が事件の引き金となったとの見方が出ている。ビジネス上の恨みが動機とみられ、地元公安当局が捜査している。
公安当局は被害者2人と容疑者は日本でのビジネスのパートナーだったと発表。被害者2人は事件前、短期間の予定で中国に入国した。容疑者は日本に居住しており、公安当局は大連が現場となった経緯を調べている。
香港メディアは、容疑者は大連出身で不動産事業を東京都内で手がけ、東京近郊の温泉旅館やミネラルウオーター事業への投資を巡って被害者2人とトラブルになっていたと中国の交流サイト(SNS)の情報を引用して報じた。
公安当局が発表した事件現場とされる地域は大連市中心部から約60キロ離れた農村地帯で、住民らは「なぜこのような場所で事件が起きたのか」と驚いた様子だった。