6月2日放送の『鶴瓶の家族に乾杯』(NHK)にて、ゲスト出演した俳優・鈴木福さんが、司会の笑福亭鶴瓶さんから受けた質問が波紋を呼んでいます。特に、同じく子役時代から活躍する女優の芦田愛菜さんに関する鶴瓶さんの発言が「セクハラではないか」とインターネット上で指摘され、議論となっています。
番組では、鶴瓶さんと鈴木さんが広島県東広島市を訪問。東京都出身ながら広島カープファンである鈴木さんが、ご当地グルメのお好み焼きを楽しむなど和やかなムードで進行しました。その中で鶴瓶さんが、鈴木さんと同じ2004年生まれの芦田愛菜さんの名前を挙げ、「愛菜ちゃんと会うこともある?」と尋ねたことから話題は始まりました。鈴木さんは「仕事でしか会わない」と答え、会う機会が減ったことを示しました。
『鶴瓶の家族に乾杯』出演時の笑福亭鶴瓶氏と俳優・鈴木福さん
しかし、鶴瓶さんはこの話に踏み込み、「付きおうてるの?」と質問。[internal_links] 一般社会では、実名を挙げて個人的な交際関係を尋ねる行為は「セクハラ」と受け取られかねません。この発言が放送されると、ネット上、特にX(旧Twitter)では即座に大きな波紋が広がりました。
X上では、鶴瓶さんの発言に対し様々な意見が飛び交いました。「お互いの関係性があっての会話では?」「寂しい時代だ」と鶴瓶さんを擁護する声も見られましたが、否定的な反応が圧倒的に多数を占めました。「こういうしつこい質問はセクハラ」「老害と言われても仕方ない」「『今もよく会うの?』くらいにすべき」「鈴木福さんが嫌がっているように見えた」といった厳しい意見が多く投稿されました。
このような批判が上がった背景には、鈴木さんと芦田さんが2011年のドラマ『マルモのおきて』で共演し、主題歌も大ヒットするなど、長年「幼なじみ」的な存在として見られてきた経緯があります。鶴瓶さんは、おそらくその関係性を踏まえ、バラエティ的な「イジり」の感覚で質問した可能性が高いです。しかし、視聴者の中には、50歳以上も年下の若者に対して、プライベートの詮索をぐいぐい行う鶴瓶さんの様子に「時代錯誤」を感じた人が少なくなかったようです。番組側でカットされなかったことから、鈴木さん自身が深刻に捉えていない可能性もありますが、公の電波に乗る発言としては配慮が必要だったという指摘が多く聞かれます。[internal_links]
この一件は、テレビ番組におけるエンターテインメント性と、個人のプライバシーやハラスメントへの配慮との間で、いかにバランスを取るかという永遠の課題を改めて提起しました。
記事元: Yahoo!ニュース / Smart FLASH