兵庫県・斎藤知事、抗議活動に言及 定例会見で「真摯に受け止め」

兵庫県の斎藤元彦知事は4日の定例会見で、自身に向けられた抗議活動に言及しました。県庁外やイベントでの抗議に対し、知事は批判を「真摯に受け止めつつ」、自身の責務である県政運営を「しっかり前に進める」考えを強調しました。

定例会見での発言

会見で記者から、県庁の外や知事が参加した5月25日の楠公武者行列の沿道で行われた一部集団による抗議活動について率直な感想を問われると、斎藤知事は「私自身はきょうの記者会見を含めて、自分が発表させていただくべきこと、そして回答させていただくべきことをきちっとやらせていただく」と述べ、県政を推進する姿勢を示しました。また、様々な指摘や声は「真摯に受け止めねばならない」とし、県民の負託に応えるためには「やるべき県政運営、そして仕事についてはしっかり前に進める」ことが重要だと強調しました。

定例会見で質疑に応じる兵庫県の斎藤元彦知事(県庁にて)定例会見で質疑に応じる兵庫県の斎藤元彦知事(県庁にて)

県民の「分断」に対する見解

続いて別の記者からは、斎藤知事の言動を巡って県民が「分断」され、それが広がっている現状への責任を問われました。これに対し斎藤知事は、「様々なご指摘、ご批判というものは真摯に受け止めるということが県組織の長の責務ですから。それは当然、受け止めていくことが大事だと思う」と応じました。その上で、会見や今後の県議会での議論などを通じ、「県政面をしっかり進めていく上でひとつひとつの仕事をしっかりと、対応を前に進めていくということが私の責務」だと述べ、批判を受け止めつつ県政運営を進める考えを繰り返し述べました。

批判への「真摯な受け止め」とは

さらに、記者から「指摘や批判を、受け止めておられるというふうに見えない」と改めて問われた場面では、斎藤知事は「そういったご批判やご指摘も真摯に受け止めたい」と応じました。そして、「しっかりと県政運営を前に進めていくということが私の、県民からのご負託に応えるということも大事なことですから、これからも全力で県政運営に邁進していきたい」と締めくくりました。

一連の質疑応答を通じ、兵庫県の斎藤知事は、自身への抗議活動や批判に対し、真摯な受け止めを示しつつ、県民への責務として県政運営を着実に進める姿勢を改めて強調しました。今後の動向が注目されます。

参考資料