「色は合っているのに、ポロシャツ姿がパッとしない」——そんな悩みを耳にします。近年は紳士服量販店でもビジネス用ポロシャツが並ぶため「カジュアルすぎてNG」というケースは見かけませんし、ユニクロのポロシャツも、ものによってはオフィスに十分通用するドレス感です。
【写真】お腹まわりがスッキリ見えるユニクロのポロシャツはこんな感じ
にもかかわらずポロシャツ姿がパッとしないのは、「生地感」や「着こなし」の盲点を、言語化しづらいことが関係しています。
体形次第でポロシャツの最適解は変わりますが、その判断基準は「ワイシャツ選び」とは大きく異なります。ユニクロ製品などを例にオフィスで信頼される「大人の装い」にポロシャツを格上げするコツをお届けします。
■上半身の厚みでポロシャツの選び方が変わる
ポロシャツは「鹿の子」生地が主流ですが、その柔らかさゆえボディーラインを拾いやすい傾向があります。とくに上半身に厚みがある方ほど「お腹や胸まわりが目立ってしまう」のです。
鍛えあげた筋肉が目立つ分には印象としてプラスですが、加齢による上半身のたるみが目立つとイメージダウンにつながりかねません。これはワイシャツでは意識されない視点です。
一方、上半身に厚みがない人でも油断は禁物です。やせ型の体形では生地が余って泳ぎやすく、「だらしなく見える」リスクを抱えます。
【写真】お腹まわりがスッキリ見えるユニクロのポロシャツはこんな感じ
私の考察では、上半身の厚み次第で、ポロシャツの正解が変わると分析しています。上半身に厚みがある場合は、鹿の子よりもハリのある生地を選ぶのが基本。ただし、ハリを生む「ポンチ生地」などは編み構造の呼称で、素材表示に記載されません。
試着の段階で「ボディーラインを拾いすぎていないか」確認してください。具体的には、胸まわりやお腹のラインがさほど強調されないものを選びましょう。ピタッとしすぎてはラインが目立ちますし、ゆったりしたサイズも、生地の柔らかさによってボディーラインが目立ってしまいます。つまりサイズ感の問題ではなく、生地感の問題なのです。