「なんだこの痛みは!」42歳男性を襲った足指の痛み。民間療法にはまった彼が「これは“ゼイタク病”なんかじゃない」と切実に訴えた”病”


■なんだ、この痛みは! 

 「なんだ、この痛みは!」

 ある朝、高石和明さん(仮名)は、足の痛みとともに目を覚ました。よく見ると、右足の甲の外側――つまり小指の付け根あたりが大きく腫れている。当時42歳だった。

本連載では、「『これくらいの症状ならば大丈夫』と思っていたら、実は大変だった」という病気の体験談を募集しています(プライバシーには配慮いたします)。取材にご協力いただける方は、こちらのフォームからご応募ください。

 「その様子を見ていたタクシーの運転手さんが『それ、痛風じゃないですか?』と。どうしてそう思われたのか聞いたら、以前、運転手さんも同じような症状が出て、痛風と診断されたということでした」(高石さん)

 病院までの道すがら運転手と話し、受診前から「これは痛風に違いない」と確信した高石さん。確かに、お酒が好きでよく飲む、前夜から足がムズムズしていた、朝起きたら激痛だった……という運転手の痛風発症時の体験とほぼ同じだった。

 診察を受けると、医師からは「痛風ではなく偽痛風かもしれない」と言われた。というのも、身長185cm、体重76kgと、やせ型だったからだ。一般的に、痛風は肥満傾向があって内臓脂肪が多い人に多い。

 いずれにしても、症状があると痛風の治療はできない。とりあえずは痛み止めの薬を飲むしかないと言われ、鎮痛薬のロキソニンを処方された。



Source link