バブル期と相前後してやってきたのがハイソカーブーム。その定義は非常に曖昧なものだが、曖昧にもかかわらず、ハイソカーと聞くと誰もが思い浮かべるクルマがあるのも事実。ハイソカーブームを牽引したクルマを振り返る。
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※本稿は2025年4月のものです
文:永田恵一/写真:トヨタ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年5月26日号
中流意識の結晶!?
排ガス規制やオイルショックによる1970年代の自動車暗黒期から立ち直った1980年代、ハイソカーブームが始まった。
今もわかりにくいハイソカーは、簡単に言えば「庶民も何とか買える範囲の豪華なクルマ」といったところだろうか。
その筆頭となるのが1981年の初代ソアラで、初代ソアラは2.8L直6DOHCをイメージリーダーとしたクーペというわかりやすい存在だった。
そのほかハイソカーで代表的だったのは70&80系のマークII三兄弟、2代目ソアラといったトヨタの直6搭載車である。