[台北 11日 ロイター] – 台湾の顧立雄国防部長(国防相)は11日、中国空母2隻が太平洋で同時に活動していることが初めて確認されたことについて、中国の「拡張主義的な企て」を示す政治的メッセージだと述べた。
顧氏は記者団に対し、軍が空母の動きを「完全に把握している」とした上で、「『第1列島線』から『第2列島線』への航行は明確な政治的メッセージであり、彼らの拡張主義的な性質が見て取れる」と語った。
第1列島線とは、日本から台湾、フィリピン、ボルネオ島に至るラインを指し、第2列島線はさらに太平洋を進んだ米領グアムなどを含むラインを指す。
中国海軍は10日、空母の活動は「定例訓練」であり、特定の国や地域を標的にしたものではないと説明。中国は2隻の空母を運用しており、3隻目は航行試験を行っている。