〈「知事を貶めた黒幕」と壮絶なバッシング…自死した前兵庫県議・竹内英明氏(享年50)の妻が初めて語った斎藤知事への“率直な思い”〉 から続く
もう何度耳にしたことか。お決まりのフレーズを、彼はいまも繰り返している。
「県政を前に進める」
共産党の県議団が斎藤氏の辞職を求める申し入れ書を提出しても、県議会代表質問の場で議員から辞職を求められても、返ってくる言葉は同じ。
「県政を前に進めていくのが私の責任」――。
兵庫県知事、斎藤元彦氏(47)のことだ。昨年3月に元県民局長X氏(故人)が彼の疑惑を告発する文書を作成したことに端を発する県政の混乱は、すでに1年以上続いている。そんな斎藤氏について、「週刊文春」がかねて「最暗部」と指摘してきたのが「優勝パレード補助金問題」だ。
2023年の阪神・オリックス優勝パレードに関し、県補助金を増額した見返りに金融機関からの寄付金を募ったのではないかとされる疑惑。これについて、「週刊文春」は情報公開請求により、新たに複数の内部資料を入手した。
一連の資料からは、“冷血の知事”を動かしてきたある人物の存在が浮かび上がった――。
現在配信中の 「週刊文春 電子版」 では、斎藤氏が「ある人物」に追従してきた過去に加え、パレードの厳しい資金繰りや、兵庫県が資金集めに奔走せざるを得なかった理由が浮き彫りになる内部資料の内容を詳報している。
「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル