関西電力が小規模な商店などの63法人に料金を過大に請求していたことが29日、分かった。総額1150万円で、実際に徴収したケースもある。社内システムを変更する過程でミスがあったという。誤請求は9月分だが、関電は「顧客にはおわびと説明をし、精算を進めている」ところだったとして公表していなかった。
関電によると、ミスがあったのは飲食店や小売店などの小規模な事業者を対象にした契約のうち、個別に交渉して割引率を決めるもの。一部の顧客から9月分の電気料金が過大に請求されていると指摘があり、発覚した。
関電は昨年に社内システムを変更。契約内容データを移行する際にミスがあり、割引しない料金を請求したとみられる。
ミスに気づかなかった契約者は、そのまま支払っていた。関電は10月分以降の料金請求で、誤徴収分を差し引くなどして対応する。
関電は「今後は同様の事案がないよう再発防止に努めていきたい」としている。