二宮和也、初の新書「独断と偏見」でジャニー氏への“謝罪要求”真意明かす

嵐の二宮和也が、42歳の誕生日である6月17日に発売される自身初の新書『独断と偏見』に関するメディア向け合同取材に参加した。写真を使わず、文字のみで構成された本書は、40代を迎えた二宮のこれまでの思考と現在の思考を凝縮した一冊。約1時間に及ぶ取材会で、彼は書籍の内容と同様に、記者からの質問に「自分の言葉」で真摯に答えた。

新書「独断と偏見」の企画意図と内容

本書は、二宮が2023年10月に前事務所から独立した後、長年の付き合いがある担当編集者からのメールがきっかけで企画された。毎月1日、一つの四字熟語をテーマに沿って1年間話した内容をまとめた十章と、100の質問への回答で構成されている。ビジネス論や人付き合いなど、ときに赤裸々に語られる二宮独自の哲学が詰まっている。

嵐の活動再開タイミングについて

5月には、嵐が2026年春ごろのコンサートツアー開催をもってグループ活動を終了すると発表された。この大きな転換期での出版となったが、二宮は「今考えても何故このタイミングなんだろうというタイミングで嵐が活動再開しているので、誰かがどうこう決めたタイミングじゃないんですよね。『やるかぁ』みたいな感じで集まって再開しているので、何かそこに明確な理由がなかった」と、意図的なタイミングではないことを強調した。あくまで自身の誕生日に合わせた出版であるとし、「こっち側からすると勝手に活動再開したみたいな(笑)」とおどけた様子も見せた。

二宮和也、新書「独断と偏見」発売取材会でジャニー氏への思いを語る二宮和也、新書「独断と偏見」発売取材会でジャニー氏への思いを語る

ジャニー喜多川氏への思いと「謝罪」の真意

同書の中で、二宮は「会いたい人」としてジャニー喜多川氏を挙げ、「謝ってもらいたい」という趣旨を述べている。この点について問われると、「別に本当極端な話すると、向こうの事務所に在籍してる時でもそこは(文章を)変えさせるつもりもなかったですし、普通に書いてたことかな」と言い切った。

回答の真意については、「『会いたい人はいますか』という質問だったんですが、『誰だろうな』と考えたときに、この本をつくるきっかけとまでは言いませんが大本にいる人。あの人が、ひとさまに迷惑をかけなければ僕が所属していた事務所もなくならなかったし、僕がこういう道をたどることもなかっただろうし…でもアイツはなにも言わないんだよな。なんだかな、とずっと、世間様で言われている事柄とは別軸で思ったので。『会って謝ってもらおう』と、話したんだと思います」と率直に語った。

自身の発言スタンスと他のタレントへの推測

「生きているときから喧嘩もするし、言い合いもするし、自由に発言していたタイプだったからそれが(回答として)出てきたんじゃないかな。これは僕の偏見ですがそう思うタレントもいっぱいいたんじゃないか。でもそう(謝ってほしいと)言えない人も。言いたくないって人もいるだろうし…センシティブだなとは思ったけど、僕にとってこの話の問題のセンシティブさはそこまでなかったので出てきて謝ってほしいな、と。質問ベースとしてお答えした」と自身のスタンスを説明した。

「謝罪」された場合の反応と人間関係

さらに、もし「謝って」と言われたときに、どういった反応が返ってくると思うか聞かれると、「謝るんじゃないですか。全員というか謝れる人には謝ってほしいし、そういうある種のピュアさがあったからこそ集まった会社、タレントだと思うので。僕は変な形で所属しているけど(笑)、そういう自由さを与えてくれた社風だと思うので。世間様で言われる問題でも、そりゃ謝ってもらいたい。それはみんなそうじゃないかな。でも僕はどちらかというと役職がどうこうというより、一対一の人間として。全部(位を)外した状態で一対一で話ができたら。死んじゃってるのでなんともいえないけど…そういう意味合いはありました」と、立場ではなく人間としての関係性を重視する自身の考えを巡らせていた。

新書『独断と偏見』は、二宮和也の40代の率直な思考と哲学が詰まった一冊であり、今回の取材会では特にジャニー喜多川氏や嵐の活動再開について、彼の飾らない言葉で真意が明かされた。彼の新たな活動と発言は今後も注目されるだろう。

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