フジテレビでは、6月25日に迫る株主総会を前に、タレント・中居正広氏(52)を巡る女性トラブル問題が再び注目されています。フジ・メディア・ホールディングスは、傘下のフジテレビが港浩一前社長(73)、大多亮元専務(66)の法的責任を追及する民事訴訟の準備に入ったと発表。また、元編成部長ら5人の処分も公表し、問題に関与したとされる編成幹部B氏を降格処分としました。こうした中、かねてより注目されていたフジテレビ 検証番組
の詳細が判明し、局内外で波紋を広げています。
役員提訴と関係者の処分
フジ・メディア・ホールディングスは6月5日、港浩一前社長(73)、大多亮元専務(66)の法的責任を問うべく民事訴訟に向けた準備を進めていることを発表しました。
同日には、元編成部長を含む5名に対する処分も明らかになりました。この処分により、中居氏の女性トラブルに関与したとされている編成幹部B氏は、4段階の降格処分を受けています。
佐々木恭子氏の処遇と昇進
処分発表では、被害女性Aさんから相談を受けたとされるF氏が処分の対象外とされたことも発表されました。このF氏とは、事件当時、フジテレビ編成制作局アナウンス室部長を務めていた佐々木恭子さん(52)です。
フジテレビ関係者、佐々木恭子アナウンサーと見られる人物のイメージ画像
佐々木さんは、Aさんの元上司であり、このトラブル発生時に彼女の唯一の相談役を務めました。問題を公にしたくないとする上層部との間で苦悩したとも言われています。処分発表前からフジ社内では「佐々木さんは気の毒だ」という声が多く、彼女の名誉回復を求める意見も少なくありませんでした。こうした社内の声に後押しされる形で、佐々木さんは“汚名返上”を果たした形です。今回の局長人事では、佐々木さんはこれまでの「アナウンス室部長」から「アナウンス室長」へ昇進したことも報じられています。
検証番組の全容と批判
いっぽう、中居氏の女性トラブルを検証する番組の詳細も最終的に決定したとのことです。
この検証番組は、7月6日(日)の午前に放送される予定です。当初は株主総会前の5月末から6月初旬に放送し、ゴールデンタイムでの放送も検討されていましたが、5月中旬に中居氏の弁護団が公表した反論文書を受けて一時放送未定となっていました。また、港元社長らへの提訴準備が重なったことで、ゴールデン枠での調整が困難になった模様です。
放送決定も、局内からは「報道局をあげて制作したクオリティとは言えない」との疑問が多く上がっています。理由の一つとして、元取締役相談役の日枝久氏(87)、女性トラブルに関与したとされる編成幹部B氏、港元社長、そして中居氏本人といった、騒動の中心人物たちが軒並み取材に応じていないことが挙げられています。
当初は数時間にわたる特集番組を予定していたにもかかわらず、主要人物からの取材データがほとんど集まらなかったため、検証番組は「わずか1時間程度」の放送になると言われています。
主要人物が取材を拒否する中、関係者の中で佐々木アナだけがこの検証番組に協力的であると報じられています。そのため、番組では佐々木さんのインタビューがメインになると推測されます。しかし、局内からは「関係者の多くが取材に応じていない検証番組など、誰が見るのか」といった厳しい意見も少なくありません。佐々木さんばかりが取材に応じている状況から、「騒動の検証番組ではなく、“佐々木アナの名誉回復番組”になっているのではないか」との声さえ上がっているようです。
中居正広氏の女性トラブルを巡る一連の動きは、株主総会を前に新たな段階に入りました。役員への法的責任追及、関係者の処分、そして詳細は決定したものの、内容に懸念が持たれている検証番組の放送。
特に検証番組は、主要関係者の取材不足が指摘されており、その内容や視聴者の反響には不透明感が残ります。佐々木恭子氏の役割や、番組が最終的にどのような評価を得るのか、今後の行方が注目されます。