人気シリーズ最新作「モンスターハンターワイルズ」のSteamでの評価が大変なことになっています。最近は批判的な意見が増えており、総合ではまだ「賛否両論」ではあるものの、“最近のレビュー”でついに「圧倒的に不評」になってしまいました。開発元のカプコンは先日、カスタマーハラスメントへの対応方針を発表しましたが、これもモンハンワイルズへの不満による誹謗中傷等を受けてのもではないかとみられています。
否定的なレビューの内容を見てみると、ボリュームのなさや、やり込み要素のなさ、モンスターが弱いなどが不満の要因になっているようです。SteamはPCユーザーが前提のため、コアなユーザーが多いのかもしれません。
一方、肯定的な意見を見てみると、初心者にも優しいという意見が多い印象です。ボクもオープンβテストのときにプレイをしているのですが(詳しくはこちらで)、攻撃したところが弱点になる「集中モード」なんかは初心者でもすごく遊びやすく感じました。
そもそも、個人的にはモンハンシリーズはすごく取っつきにくい印象を受けていました。武器の種類からその生産や強化の仕方、アイテムや罠の使い方から独特なUIまで……とにかく覚えることの多さに圧倒されてしまうのです。前作「モンスターハンターライズ:サンブレイク」をプレイした時も、楽しかったものの煩雑な操作に完全に慣れることはできず、ハマることはありませんでした。
ボクに限らず、長く続く人気シリーズに初心者が途中から入っていくのは相当ハードルが高いと思います。なので、モンハンワイルズが初心者に配慮したゲームバランスであるならば、個人的にはとても有意義なことだと思います。ただ、それによって、これまでシリーズを楽しんでいたコアなファン層が「ないがしろにされた」と感じたのであれば、やり方が間違っていたのかもしれません。
今回のSteamレビューでの不満に関しては、決してそれだけが原因というわけではないと思いますが、人気シリーズにおいて、初心者と既存ファンの双方に喜ばれるゲームバランス調整の難しさを感じました。個人的には、モンハンシリーズに馴染めずにいるボクでも入りやすい、スピンオフや外伝的な作品が出てくるといいな、と感じています。