原口一博氏、自宅転落骨折巡る「暴行疑惑」に反論 Xで詳細説明

立憲民主党の原口一博衆院議員(65)が17日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、原口一博 骨折の原因に関する一部の憶測や「暴行疑惑」に対して詳細な説明を行い、反論した。議員の負傷とそれに続くSNS上の波紋は、政治と個人の安全に関する関心を集めている。

ベッドからの転落とその状況

原口議員は15日夜、佐賀市内の自宅で就寝中、ベッドから転落し負傷したことを報告。16日には自身のXアカウントで「疲労して眠っていたところ突然、強い衝撃を受けて起き上がれなくなりました。気づけばベットから投げ出されていました」と当時の状況を説明した。診断の結果、左の脇腹の肋骨が7本折れており、右目のまわりも打撲で黒く腫れていることを明かした。この負傷により、当面入院が必要となったという。

酸素吸入器を使用する立憲民主党の原口一博衆院議員。骨折による痛みを訴えている様子。酸素吸入器を使用する立憲民主党の原口一博衆院議員。骨折による痛みを訴えている様子。

広がる憶測と外部からの指摘

原口議員のX投稿には、痛みに苦しみ酸素吸入器を使用する写真も添えられていた。この痛々しい様子や、ベッドから落ちただけで肋骨が7本も折れるという負傷の重さに対し、フォロワーからは「暴漢に襲われたのではないか」「尋常ではないご様子」「完全に事件ですね」といった心配や憶測の声が多数寄せられた。また、元外交官の孫崎享氏(81)も原口議員の投稿を引用し、「ベットから落ちてこういう状況は作れない」と指摘するなど、「ベッドからの転落」という説明だけでは整合性が取れないと疑問視する意見が広まった。

原口議員本人の詳細な反論

こうした「暴行を受けたのではないか」という疑惑に対し、原口議員は改めて自身のXで反論を行った。まず、「ベッドから落ちたのは事実です」と転落自体は揺るぎない事実であることを強調。右目の腫れについては、「眠っていたので何で目がこうなっているかわかりませんが、椅子の足にぶつけたのではないかと思います」と推測を示した。さらに、救急隊が到着した際の状況として、「鍵は全部かかっていて救急隊に入ってもらうのに私が身体を引き摺りながら玄関を開けなければいけませんでした」と説明し、外部からの侵入や襲撃は物理的に困難であったことを示唆した。最後に、自身の負傷が暴行によるものではないと断言。「暴行も受けていません。武道を少しですがかじっており、ここまでボコボコにされることはありません」と述べ、暴力によってこれほどの状態になることは自身の実力から考えてありえないと強く否定した。

結論

原口一博衆院議員の自宅での骨折事故は、その負傷の重さからSNS上で様々な憶測を呼び、「暴行疑惑」にまで発展した。しかし、議員本人はXを通じて転落が事実であること、救急隊到着時の状況、そして自身の武道経験などを挙げて詳細に反論し、外部からの暴行を受けた可能性を強く否定した。今回の出来事は、政治家の私的な事柄であっても、その状況説明の仕方や情報の受け止め方が、時に予期せぬ形で社会的な関心を呼ぶ事例と言える。

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