「波うららかに、めおと日和」第9話:迫る姉の出産、なつ美と瀧昌に芽生える“親”としての不安

フジテレビ系で毎週木曜夜10:00から放送中のドラマ「波うららかに、めおと日和」。芳根京子が主演、本田響矢が共演を務める本作は、昭和11年を舞台に交際ゼロ日婚から始まった江端なつ美と瀧昌夫婦の心温まる日々を描くハートフル・ラブコメディだ。6月19日(木)に放送される第9話では、なつ美の姉の出産に立ち会う中で、夫婦が新たな不安に直面する様子が描かれる。FOD・TVerでも配信されている。

本作は、西香はち氏による同名コミックを原作とし、ドラマ独自の要素を加えつつも、原作の世界観を大切にしている。戦前の日本という時代背景の中で、携帯電話もない時代の不慣れな男女が結婚生活を通して少しずつ距離を縮め、日常の中に幸せを見出していく姿を繊細に映し出す物語だ。主人公の江端なつ美(芳根京子)が帝国海軍に勤める江端瀧昌(本田響矢)と突然の縁談で結ばれ、夫の不在や時代の変化に戸惑いながらも、夫婦としての絆を深めていく様子が描かれる。

結婚して1年を迎えたなつ美と瀧昌は、なつ美の2番目の姉・あき奈(咲妃みゆ)の出産を手伝うため、なつ美の実家を訪れる。布団の中で苦しむあき奈の姿を目の当たりにし、なつ美は将来もし瀧昌が仕事で不在の時に一人で出産を迎えるかもしれないという不安に駆られる。

波うららかに、めおと日和』第9話より、姉の出産に立ち会うなつ美(芳根京子)と家族たち。波うららかに、めおと日和』第9話より、姉の出産に立ち会うなつ美(芳根京子)と家族たち。

一方、とんとん拍子で見合い話が進む芙美子(山本舞香)と深見(小関裕太)。深見が喫茶店で待っていると、芙美子は妹の蓉子(白山乃愛)と弟の柊一(石塚陸翔)と一緒に現れる。深見を敵視する幼い二人に対し、深見は笑顔で巧みにかわしていく。しかし、蓉子から厳しい質問が投げかけられ、深見がどう切り返すのか注目される。

その頃、あき奈の陣痛はさらに強まっていた。姉の世話をするなつ美は、自身が母になれるのかという不安を募らせる。隣でひたすら待ち続けていた瀧昌も、出産の大変さに改めて驚きを隠せない様子を見せる。明け方になり、いよいよ出産が間近に迫ると、あき奈の絶叫を聞いた瀧昌は、なつ美との子どもの出産時、自分はそばにいられないかもしれない、痛みに一人で耐えさせてしまうかもしれないと胸中で葛藤し、思いを巡らせる。

公式サイトなどで公開されている予告動画は、姉の出産を見守るなつ美と、その様子を心配する瀧昌の場面から始まる。姉妹の慌ただしい様子をただ見守ることしかできない瀧昌は、篤三から「鼻からスイカを出すくらいの痛さ」と聞かされ表情をこわばらせる。もしなつ美が出産する時、自分がいられないかもしれないと案じる瀧昌に、なつ美は力強く「私は大丈夫です」と答える。しかし、その直後に瀧昌は再び家を空けることに。不安げななつ美を「必ず戻ってくるから待ってて」と抱きしめる瀧昌の姿が映し出され、夫婦の絆が試される展開が示唆される。

この予告編に対し、SNS上では「『酔った?』のシーンがやばすぎる!」「これは泣いちゃう…」「瀧昌さま絶対戻ってきて!」「ハッピーエンドでありますように…」など、期待と感動の声が多数寄せられており、第9話への注目度の高さが伺える。視聴者は、迫る出産とそれに伴う夫婦の不安、そして瀧昌の再度の出征を示唆する展開に、物語の行方を固唾をのんで見守っているようだ。

第9話は、家族の出産という出来事を通して、なつ美と瀧昌が夫婦として、そして将来の親として互いを想い、不安を乗り越えようとする姿が描かれる。同時に、芙美子の見合いの行方も新たな局面を迎え、物語に深みが増す。昭和という時代背景の中で、家族の絆や夫婦の愛情を丁寧に描き出す本作から、次週も目が離せない展開となりそうだ。

【参考】
フジテレビ公式サイト
Yahoo!ニュース
SNS上の反応