【イスタンブール時事】イスラエル軍は20日、同国を攻撃する準備を完了していたイランのミサイル発射装置3基などを破壊したと明らかにした。
イスラエル軍は19日夜から20日にかけ、60機以上の戦闘機でイランにある数十の標的を空爆。首都テヘランでは「イランの軍事力を支える高性能兵器」に関する研究開発拠点や、ミサイルを製造する複数の施設を空爆したという。イスラエルによるイランへの攻撃は13日から続いている。
イスラエルのネタニヤフ首相は19日、地元メディアのインタビューで、「(イランにある)全ての核施設を攻撃する」と明言。同国内のミサイル発射装置も既に半分以上を破壊したと強調した。
また、ロイター通信によると、イスラエル軍と在米イスラエル大使館は19日、多数の小さな爆弾を広範囲にまき散らすクラスター弾をイランが同日使用したと発表した。両国の交戦でクラスター弾の使用が伝えられたのは初めて。イスラエルメディアは、高度約7キロの上空のクラスター弾から約20個の爆弾が飛び、イスラエル中部の半径約8キロの範囲を攻撃したと報じた。