ムーディ勝山、一発屋からの「復活」を語る 苦悩の過去と現在のプチバズり明かす

お笑い芸人のムーディ勝山(45歳)が、6月22日に放送されたカンテレのバラエティ番組「お笑いワイドショー マルコポロリ!」に出演し、自身のキャリア、特に過去のブレイクとその後の低迷、そして現在の活動について赤裸々に語りました。かつて「右から左に受け流すの歌」で一世を風靡した彼の、一発屋と言われた時代の苦悩と、ソーシャルメディアをきっかけにした現在の「プチバズり」に光を当てました。

お笑い芸人・ムーディ勝山氏(45歳)、カンテレ『マルコポロリ!』出演時の様子お笑い芸人・ムーディ勝山氏(45歳)、カンテレ『マルコポロリ!』出演時の様子

2007年の大ブレイクとその栄光

ムーディ勝山氏は2007年に「右から左に受け流すの歌」で彗星のごとく現れ、大ブレイクを果たしました。この楽曲は着うたダウンロード数が210万回を超える記録を打ち立て、国民的な人気を博しました。その勢いはすさまじく、CM出演は10本にのぼり、さらにはNHK紅白歌合戦への出場まで果たしました。文字通り、お茶の間で知らない人はいないほどの存在となりました。

ポジションを奪われた当時の苦悩

しかし、そのブレイクの裏側では、次々と新しいピン芸人が登場し、ギャグを生み出しては消えていくという時代の流れがありました。ムーディ勝山氏の後には、エド・はるみ氏が登場し、「グー!」というギャグが大流行しました。彼は当時の状況を振り返り、「僕に付いていたスタッフが、いつの間にかエド・はるみに群がるようになって。僕のまわりの人がどんどん減っていった」と語りました。さらに、「今まで呼んでくれてた番組が僕を呼ばなくなって、彼女を呼んでいるのが腹立って、腹立って」と、率直な胸の内を明かし、仕事の機会が減り、自身のポジションが奪われていくことへの強い悔しさを滲ませました。

インスタグラムで見出した新たな活路と現在の再注目

低迷期を経て、現在のムーディ勝山氏は、インスタグラムでのユニークな投稿が「プチバズり」として注目を集めています。コーラス隊に見立てた白い犬たちとムード歌謡歌手風のムーディ氏を組み合わせたシュールな集合写真や、ガラス越しにぼんやりと映る自身の姿を捉えた「たぶんムーディ」シリーズなどが話題を呼んでいます。これらの投稿は、タレントのローラさんが好意的なコメントを残したり、ミュージシャンの星野源氏が自身のラジオ番組で面白いと紹介したりしたことで、さらに拡散され、多くの人々に知られることとなりました。その結果、再びメディアからの注目を集め、「今期はCM3本ぐらいやらせてもらってます」と語るなど、新たな形で再浮上を果たしていることをアピールしました。

まとめ

ムーディ勝山氏のキャリアは、「右から左に受け流す」という言葉とは裏腹に、ブレイク、低迷、そしてソーシャルメディアを介した現在の再注目という波乱万丈な道のりを経ています。かつて仕事やスタッフを奪われたことへの率直な苦悩を明かす一方で、インスタグラムという新たなプラットフォームで独自のスタイルを確立し、再び多くの人々に存在を知られるようになった彼の姿は、変化の激しいエンターテインメント業界における「復活」の一つの形を示していると言えるでしょう。

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