8月31日放送のフジテレビ系「ボクらの時代」に女優の伊藤沙莉、堺小春、ももいろクローバーZの玉井詩織が出演。NHK朝ドラ「虎に翼」で話題の堺小春(31)が、著名な父・堺正章の芸名「堺」を継承するまでの経緯と、その覚悟、そして父の思いについて率直に語った。
親の影響と芸能界への複雑な思い
堺小春は、幼い頃から舞台袖で父・堺正章の姿を見て育ったと明かした。モデル・タレントの母・岡田美里の影響も受け、両親は2001年に離婚。有名な両親を持つことについては、「父親とか母親のネームに悩まされていた時もあった。自分の力で頑張りたい、という思いもあった」と、葛藤を抱えていた胸の内を語った。
2012年2月に撮影された、堺小春の母であるモデル・タレントの岡田美里氏。
芸名「堺」を背負う決断と父との対話
彼女が初めて舞台に立ったのは10歳の時で、ミュージカル「アニー」に本名の栗原小春としてデビュー(2004年)。その後、2015年に「堺小春」として再デビューする決意を固めた。父・堺正章からは「この世界は本当に厳しい」と繰り返し聞かされていたという。しかし、昭和を代表する喜劇王であった祖父・堺駿二も「堺」の名で活躍したことから、「3代目を背負う覚悟はあった」と語る。彼女は自ら芸名を「堺」とすることを決め、父を食事に誘い「『堺』って名前を使わせてくれないか」と打ち明けたところ、父は「おお…いいよ」と快諾されたという。
父・正章の喜びと家族の絆
そして最近になって、父・堺正章が「下の子(次女)が芝居の世界に入って、『私が“堺”継ぎます』って言ってくれて。すごくうれしかった」と話していたことを人づてに知り、「そうなんだ、よかった」と笑顔で喜びを語った。親の葛藤を乗り越え、芸名「堺」を継承した娘への、父の深い愛情と誇りが垣間見える瞬間だった。
堺小春が自らの意思で「堺」の芸名を背負い、その重みに向き合う決意は、家族の絆と深く結びついている。著名な両親の存在を力に変え、女優としてさらなる飛躍が期待される。