爆撃機や第5世代戦闘機など125機超投入 「真夜中の鉄槌」作戦、潜水艦からトマホーク


【写真】米がイラン核施設攻撃で投入したとされる特殊貫通弾(バンカーバスター)「GBU57」

ヘグセス国防長官とケイン統合参謀本部議長は22日の記者会見で、作戦名「真夜中の鉄槌」を発表。敵に探知されにくいB2ステルス戦略爆撃機7機と、地下深くの標的を攻撃できる地中貫通弾(バンカーバスター)の中でも特に威力のある「GBU57」14発を初めて投入したと明かした。

精密誘導兵器のバンカーバスターは高速度で落下し、コンクリートで防護された地下の攻撃目標に到達した後に爆発する。今回の標的の一つとなったイラン中部フォルドゥのウラン濃縮施設は地下80~90メートルに位置し、同施設を破壊できるのは、米国が保有するGBU57だけとされる。

米メディアによると、フォルドゥの地下施設に対しB2爆撃機6機が計12発のGBU57で攻撃した。1発のGBU57が貫通できるのは60メートルとされ、同施設を完全に破壊するため複数発を撃ちこむ必要があった。

今回の作戦ではB2爆撃機や第5世代戦闘機など計125機超の航空機を投入。潜水艦から巡航ミサイル「トマホーク」も発射した。米軍の攻撃の際にイラン軍からの反撃はなかったという。

イランは司令部や避難施設としても地下施設を活用してきたとみられる。今回の米軍の攻撃により、イラン指導部らが身を隠すことが難しくなる。トランプ政権は今後、攻撃継続の可能性をちらつかせ、イランに核兵器開発の断念を迫っていくとみられる。



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