東京都議選の投開票が22日に行われ、世田谷選挙区に都民ファーストの会から立候補した元TBSアナウンサー、高野貴裕氏(45)が初当選した。
世田谷区内の事務所で開票を待っていた高野氏は当選の一報に「有権者の方、ご支援いただいたスタッフ、そして家族に感謝を伝えたい。今日ばかりは喜ばせていただきたいですが、スタートラインに立ったばかり。誰もが取り残されない社会をつくるために声を上げていきたい」とあいさつした。
妻で女優の星野真里、長女から「おめでとう」との祝福のビデオ電話も。高野氏は「妻も娘も喜んでくれて、涙ぐんでいた。選挙戦中の心の拠り所でした」と感謝した。
妻の星野は選挙期間中は応援に駆けつけることはなかったが、街頭演説の時に掲げる標旗の名前をプリントするなどして準備を手伝ってもらったと明かす。高野氏は「プリントは妻、標旗の縫い付けは義母がやってくれて…本当に支えてもらいました」と家族のサポートを明かした。
高野氏は青学大卒業後、03年にTBS入社。情報・報道番組などで活躍し、CSR推進室長などを経て、今年1月31日付で退社。国指定の難病「先天性ミオパチー」のため車いすで生活する娘を持ち、都議選の第一声では「障がい児を育てていく上で助けられた社会制度はたくさんありますが、まだまだ足りていない部分もある」と指摘。「福祉を支える人々の支援、暮らしやすい街づくり、ともに生きるための教育。この3つの重点政策を胸に刻み、首都東京を作り上げていきたい」と語っていた。