仕事、家、暮らし…。気にはなるけれど、実際にはなかなか踏み切れない「ひとり移住」の体験談をつづったコミックエッセー。
著者は「ただ、山の近くに住みたい」という理由で38歳の時に東京から山梨へ移住。本書では、ご近所さんとの濃厚なお付き合いや、田舎暮らしがどれほど忙しいかなどの“実情”をしっかり描いたうえで、移住生活がいかに自分にとってベストの選択だったのかを実体験から解説。手探りの生活が少しずつ安定していく様子を追体験できて楽しい。中年女子に限らず、誰でも気軽に読める一冊。(鈴木みき著、平凡社・1300円+税)