「延々と夢を語ってただけ」 一時“辞任会見”がトレンド入りした石破首相の国会閉幕会見が《悪手》でしかなかったワケ


 会見では、石破首相が約50分間、少数与党下の国会審議での苦労や成果などについて、スタッフが作成した詳細なメモを読みながら淡々と報告。これを踏まえた記者団の質問にも、政局の展望も含めて、ほとんど同じメモを見ながら応答した。

 国会閉幕直後の会見は恒例行事だが、会期末当日に実施された東京都議選挙で自民党が大敗したこともあり、SNS上では開始前から「辞任会見」がトレンド入り。会見が始まると、石破首相の応答内容に対し、中継のコメント欄は「なんで減税しないの」「今日より明日がよくなるなんてあり得ない」「時間と税金を返せ」となどの辛辣な書き込みであふれた。

■石破首相が唯一メモから目を離した瞬間

 石破首相はまず約20分の冒頭発言の中で、衆院で少数与党下の国会運営について「党派を超えた合意形成、真摯な国会審議に私なりに努めてきた」と強調。政府が提出した法案59本のうち58本、条約13本すべてが成立したことも指摘し「一定の成果を残せた」と胸を張った。

 さらに、自民党が参院選の公約として掲げた国民1人当たり2万円(子どもや低所得者は4万円)の現金給付については、「バラマキではなく、本当に困っている方に重点化する給付金だ」と、その意義と効果をアピールした。



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