政府は15日、台風15号や19号などの災害対応を検証する関係省庁チーム(座長・杉田和博官房副長官)の実務者による検討会の初会合を内閣府で開いた。来年1月中旬に主に台風15号による停電や通信障害、国や地方自治体の初動対応を中心とした中間取りまとめを行い、3月末に主に台風19号に関する防災気象情報、避難対策、避難所などの検証を追加した最終取りまとめを行う日程を確認した。
会合では、内閣府の中央防災会議の下に、避難に関する有識者によるワーキンググループ(WG)を年内に設置することも確認した。WGでは、大きな被害を出した台風19号の教訓を踏まえ、高齢者らの避難の実効性の確保、避難指示など防災情報の提供のあり方などについて議論し、今年度内に見解を取りまとめる方針も決めた。
政府は10月3日、台風15号関連の検証チームの初会合を開いたが、12日に台風19号が上陸したため、19号を検証の対象に加えた。