[ワシントン 24日 ロイター] – トランプ米大統領は24日、数時間前に発表した停戦にイスラエル、イラン両国が違反したと指摘した。双方を非難したが、特にテヘランへの新たな攻撃を発表したイスラエルに不満だと述べた。オランダ・ハーグで開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に向けて出発する前に記者団に語った。
大統領はホワイトハウスを出発した直後に「イスラエルよ、爆弾を投下するな。もし投下すれば重大な違反だ。パイロットを今すぐ戻せ!」とSNSに投稿した。
ホワイトハウスを去る際に記者団に対し、停戦協定に違反したどちらの側にも、特にイスラエルに対して「不満だ」と述べた。
「今すぐイスラエルを落ち着かせなければならない」と指摘。「イスラエルは、合意に至った途端に爆弾を投下した」として不満を表明。両国は「あまりに長く、あまりに激しく争っているので、自分たちが一体何をしているのか分からない」と述べ、カメラから背を向けてヘリコプターに向かった。
大統領はイランの核開発能力はなくなったとも指摘した。
イスラエルのカッツ国防相はこれに先立ち、イランによる停戦違反があったとし、強硬な対応を軍に命じたと述べていた。イラン側はミサイル発射を否定している。
トランプ氏はその後SNSに投稿し、イスラエルはイランを攻撃せず全ての航空機は引き返して帰還するとし、「停戦は発効している!」と述べた。
また、イランの体制転換を望むかという記者団からの質問に対し、トランプ氏は「望んでいない。一刻も早く、全てが落ち着くことを確認したい」とし、「体制転換は混乱を伴う。理想的には、これほどの混乱は望んでいない」と述べた。