日本における大学受験は、10代にとって人生を左右する大きなイベントです。進学先は将来の選択肢やキャリア形成に深く関わります。書籍『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』の著者、びーやま氏への特別インタビューから、現代の高学歴定義と大学名の就職への影響を探ります。
「高学歴」の基準とは?びーやま氏の見解
びーやま氏は、個人的な見解として、高学歴はMARCH以上だと述べています。これらの大学は、世間的な認知度が高く、入試難易度も高いことに加え、就職活動において大学名だけで選考から外される(学歴フィルターにかかる)話を聞かない点を理由に挙げています。
MARCHと日東駒専の違い
日東駒専ももちろん良い大学であると認めつつも、高学歴と一律に呼ぶのは難しいと考えています。その理由として、日東駒専は上位層が偏差値50後半である一方、下位層には40近い学生もいるなど、学生間の学力レベルに幅があることを指摘。そのため、大学名ではなく個々の学生レベルで高学歴と言えるかは判断が分かれるとしています。また、学生からの話では、日東駒専では就職時に学歴フィルターを感じることが多いとも語っています。
大学受験や就職活動について考える学生たちのシルエット
「学校歴」と「学歴」論争について
「それは学校歴であって学歴ではない」という議論があることに対しては、昔はどの大学も入学が難しかったため「大学=高学歴」という考え方が通用したが、今は定員割れする大学(Fラン大学など)も多く存在するため、古い考え方だと述べています。現代においては、偏差値の高い大学や研究実績のある大学の学生を高学歴と呼ぶのは自然な流れであり、大学による差を認識する必要があるという考えを示しました。
現代の日本では、大学受験の結果がその後のキャリアに大きな影響を与える現実があり、高学歴の定義も時代と共に変化しています。びーやま氏の視点は、受験生やその保護者が自身の進路を考える上で、現実的な視点を提供してくれるでしょう。