TOKIOの国分太一氏(50)が、6月20日に無期限の活動休止を発表しました。これは、日本テレビが同氏の過去における複数のコンプライアンス違反行為を理由に、人気番組『ザ!鉄腕!DASH!!』からの降板を決定したことを受けたものです。国分氏自身は所属事務所である株式会社TOKIOの公式サイトを通じて、「自分自身が置かれている立場への自覚不足、考えの甘さや慢心、行動の至らなさが全ての原因」とコメントしましたが、具体的な問題行動の内容については明らかにされていません。この国分太一氏の活動休止と番組降板の背景には、メディアで報じられる様々な疑惑が存在しています。
日本テレビの発表と不透明な会見
日本テレビは、国分氏の降板理由を「過去にコンプライアンス上の問題行為が複数あったため」と説明しました。同日午後には福田博之社長(63)が記者会見を開きましたが、問題行為の具体的な内容については「プライバシー保護」を理由に一切明言しませんでした。これにより、憶測を呼ぶ事態となっています。
報じられるハラスメント疑惑の内容
具体的な問題行動が公にされない一方、一部のスポーツ紙や週刊誌ではハラスメント疑惑が大きく取り沙汰されています。本誌も、国分氏が『鉄腕DASH』の制作スタッフに対し、わいせつな写真や動画の送付を要求し、自らも同様の動画を送っていたと報じました。他にも、若手女性アナウンサーへの執拗な𠮟責や、共演した後輩タレントの容姿をからかうといった証言も寄せられています。
TOKIO国分太一(50) 無期限活動休止を発表した
番組・CMへの広がる波紋
国分氏の無期限活動休止と日本テレビからの降板を受け、テレビ・ラジオ各局や広告主も対応に追われています。TBSは6月24日、放送開始からMCを務めていたバラエティ番組『世界くらべてみたら』からの降板を発表し、既に収録済みの出演部分はカットして放送するとしています。テレビ東京では出演番組の差し替え、毎日放送やラジオ各局では放送休止の対応が取られました。国分氏を広告に起用していた『ジャパネットたかた』も、CMの差し替えを行っています。これらの対応により、国分氏が抱えていた6本のレギュラー番組と4本のCM全てに影響が及ぶ可能性が高く、一部スポーツ紙では違約金が「40億円、50億円超」に上るとも報じられています。
元TBS局員の妻と家族への影響
国分氏は2015年9月に3歳年下の元TBS局員の女性と結婚しました。当時、自身がMCを務めるTBS系の情報番組『白熱ライブ ビビット』で結婚を生報告し、大きな注目を集めました。結婚の決め手について、自身の腫瘍摘出手術で心身が疲弊していた時期に支えてくれたこと、そして妻の「常識を忘れたりわからなくなることを誰よりも先に訂正してくれる真っ直ぐさ」に尊敬の念を抱いていると語っていました。
しかし、今回の騒動は国分氏だけでなく、その家族にも大きな影響を及ぼしていると懸念されています。国分氏と妻の間には2016年10月に第1子、2018年9月に第2子が誕生しており、まだ幼い子供たちが学校などで心ない言葉をかけられるのではないか、という心配があります。また、元TBS局員である妻も、夫のハラスメント疑惑が報じられ、ショックを受けたり肩身の狭い思いをしている可能性が指摘されています。
今後の見通しと信頼回復の課題
現在のところ、国分氏本人が騒動について記者会見を開く予定はないと報じられています。TOKIOとのエージェント契約を結ぶSTARTO ENTERTAINMENT社も、TBSの取材に対して会見の予定はないと回答しました。世間的に影響力の大きいタレントであっただけに、自ら不祥事について説明責任を果たさない限り、失った信頼を回復することは極めて困難になるでしょう。このまま芸能界への復帰が難しくなり、最悪の場合、芸能界引退というシナリオも考えられます。さらに、高額な違約金が発生すれば、家族の生活レベルにも影響が出る可能性も指摘されています。結婚時にTBSから祝福を受けた元局員の妻は、現在の状況をどのように受け止めているのでしょうか。
国分太一氏を巡る一連の騒動は、無期限活動休止と複数のレギュラー番組からの降板という事態に発展しました。日テレが具体的なコンプライアンス違反の内容を公表しない中、ハラスメントに関する様々な疑惑がメディアで報じられ、影響はテレビ、ラジオ、CMへと広がっています。本人からの直接的な説明がない現状では、信頼回復への道のりは険しく、今後の活動再開は不透明です。この騒動は、公人としての自覚と、メディアにおけるコンプライアンスの重要性を改めて浮き彫りにしています。
【参考資料】
週刊誌各誌の報道、テレビ局の発表、所属事務所公式サイト