黒潮に逆らい、戦略的に沖縄到来 台湾から丸木舟、日本人の祖先


 海部氏らは現生人類がどのように海を越えてきたかを再現する航海プロジェクトを計画し、2019年、台湾東部から男女5人が舟をこいで沖縄県・与那国島へ到達することに成功した。ただ、約3万年前の海で同様に航海できたかどうかは不明だった。

 今回、スーパーコンピューターでシミュレーションした結果、19年の出発地より約100キロ北の地点から出発すると、与那国島によりたどり着きやすいことが分かった。また約3万年前の黒潮は、現在よりも流れが10~20%ほど速く、東に傾いていたことが判明。現在よりも海面が約100メートル低く、偏西風が強かったことが原因とみられる。



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