プロフィギュアスケーターとして活躍した本田真凜が、9月5日に公開されるホラー映画『カラダ探し THE LAST NIGHT』で本格的な女優として活動を開始することが決定しました。さらに、24歳の誕生日を迎える8月21日には、自身初となる写真集(タイトル未定/講談社)もリリースされることが発表され、引退後の芸能活動が本格化する様相を呈しています。フィギュア界で際立ったビジュアルと魅力的な人柄で多くのファンに支持されてきた本田だけに、今回の発表には期待の声が高まる一方、一部では否定的な意見も見られ、インターネット上では賛否両論が渦巻いています。
プロフィギュアスケーターから転身、女優・本田真凜として新たな一歩
若き日の栄光とプロへの転身
本田真凜は、わずか14歳でフィギュアスケートの世界ジュニア選手権を制覇し、日本の将来を担うエース候補として「浅田真央2世」と称されるなど、大きな注目を集めました。その華やかなルックスも人気に拍車をかけ、彼女が出場した翌年の世界ジュニア選手権がフジテレビ系列でゴールデンタイムに生中継されるなど、当時のフィーバーぶりは尋常ではありませんでした。しかし、シニア転向後は怪我などの影響もあり、期待された成績を残すことはできませんでした。そして2024年1月、競技生活からの引退とプロへの転向を表明。この際、オリンピックメダリスト以外では異例ともいえる引退会見が実施されたことからも、その注目度の高さが改めて示されました。
念願の女優業へ:ホラー映画『カラダ探し THE LAST NIGHT』出演
引退後は、フジテレビ系列のフィギュアスケート中継でフィールドキャスターを務めるなど、メディアでの活動を続けていましたが、かねてから抱いていた女優への夢を実現させるための準備も密かに進めていたようです。今回本田が出演する『カラダ探し THE LAST NIGHT』は、2022年に橋本環奈が主演しヒットを記録した映画『カラダ探し』の続編にあたります。本作は、若い世代を中心に絶大な人気を誇る同名ホラー小説が原作で、血に染まった少女の亡霊に追いかけられながら、バラバラにされた人体の部位を探し出すという“デスゲーム”に高校生たちが巻き込まれるというストーリーです。今作は真夜中の遊園地を舞台に、さらなる恐怖が描かれます。
前作から主演の橋本環奈(森崎明日香役)と眞栄田郷敦(伊勢高広役)が続投するのに加え、新たに5人のキャストが映画版のオリジナルキャラクターとして登場します。本田は、桜井海音、鈴木福、安斉星来、吉田剛明と共に新キャストに抜擢され、美人で明るくクラスの中心にいる木下有紗という重要な役どころを演じます。本田自身は、「いつかお芝居に挑戦したい!とレッスンを続けてきた中で、大好きなカラダ探しに出会えたことは夢が叶った瞬間でもあります」とコメントしており、女優業への進出が長年の夢であったことを明かしています。すでに妹の本田望結と本田紗来が女優としてもスケーターとしても活躍する「二刀流」を実践しており、本田真凜も姉として「いずれは…」という思いを抱いていたのかもしれません。
これまでの演技経験と今後の展望
多くのメディアでは今回の映画出演を「女優デビュー」と報じていますが、厳密には本田は2013年にテレビ東京系列のドラマ『スケート靴の約束~名古屋女子フィギュア物語~』に子役として出演した経験があります。出演シーンは多くなかったものの、この時点で既に“女優デビュー済み”であり、当時から演技への関心があった可能性がうかがえます。また、昨年公開された映画『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』では日本語吹き替え版の声優も担当しており、演技に対する意欲を持ち続けていたことがわかります。
24歳の誕生日に放つ、初の写真集
映画出演に加え、24歳の誕生日である8月21日には、自身初の写真集が講談社より発売されることも発表されました。タイトルは未定ながら、先行公開されたカットでは、プロスケーター時代から評価の高かったビジュアルがより洗練され、艶やかで美しい姿が披露されています。この写真集リリースも、彼女の本格的な芸能活動への移行を象徴する出来事と言えるでしょう。
引退後、フィギュアスケート中継のキャスターやアイスショー出演などで活動の幅を広げてきた本田真凜ですが、今回のホラー映画での本格的な女優デビューと初の写真集リリースは、彼女のキャリアにおいて明確な転換点となるでしょう。スケーターとして一時代を築いた彼女が、エンターテインメントの世界でどのように輝きを放っていくのか、今後の活動から目が離せません。