新卒から18年半、テレビ朝日のアナウンサーとして、報道、スポーツ、バラエティなど多岐にわたる番組を担当してきた大木優紀さん(44歳)。
40歳を超えてから、スタートアップ企業である「令和トラベル」に転職。現在は、令和トラベルが運営する旅行アプリ『NEWT(ニュート)』の広報、まさに「会社の顔」として活躍中です。
プライベートでは、小学生2人の母として子育てにも奮闘中。まさに、仕事と家庭を両立させる“等身大のワーキングマザー”です。
本連載もいよいよ第4回。今回は、そんな大木さんが忙しい日々のなかで「バランスを取るために手放したこと」にフォーカスし、働き方と生き方に込めた想いを深掘りしていきます。
仕事と子育てをしながら、自由や余白をどう作る?
家庭と仕事を両立させることって、「幸せ」と引き換えに「自由」や「余白」を奪われているような、そんな感覚になることありませんか?
思い返せば、独身時代や子どもがいないころは、どんなに忙しくても、家に帰ればそのままダラっと休めたし、休みの日にはふらっと旅行に出かけたり、趣味に没頭したり。やることは多くてもすべて「自分のため」に時間を使えていたなと思うんです。
当時はそれはそれで必死でしたが、振り返ってみると、自分の成長や達成感に向き合っていればよかったあの日々って「人生の贅沢タイム」だったのかもしれません。
でも、子どもが生まれて家庭を持つと、住む場所もお金の使い方もすべて子ども中心で、「自分がどうしたいか」より「家族としてどうするか」と考えるようになります。
それは、とても幸せなことではあるんですが、少しずつ自分の自由ややりたいことが削られていくような感覚。これはもう、働くママやパパに共通するリアルな悩みではないでしょうか。
そんななかで、私がたどり着いたのは、「何をするか」ではなく「何をやめるか」を決めることでした。
今日は、私が日々の暮らしを少しでもラクに、心地よくするために、私が「やめたこと」を3つご紹介します。