北大構内に猛毒「ジャイアント・ホグウィード」10株以上確認 触れると激しい炎症 日本初の可能性

北海道大学の構内にて、触れると激しい炎症を引き起こす猛毒植物「ジャイアント・ホグウィード」が10株以上確認されました。これは日本国内では初めての確認例となる可能性があり、大学は発見場所周辺への立ち入りを禁止しています。札幌市内の中心部に位置する大学構内での発見は、市民や学生に懸念を広げています。

北海道大学構内で猛毒植物を発見

この植物は、札幌市の北海道大学キャンパス内で、多くの市民や観光客が訪れるイチョウ並木の近くで見つかりました。6月25日午前、緑の中に白い花をつけた様子が確認されました。24日には、猛毒を持つ「ジャイアント・ホグウィード」(和名:バイカルハナウドと推定)が10株以上生育しているとの情報が大学に寄せられました。見た目はさほど危険そうには見えない植物であるため、学生からは驚きと不安の声が上がっています。

接触と太陽光で激しい炎症を引き起こす

ジャイアント・ホグウィードの危険性について、アメリカ・ニューヨーク州などが注意を呼びかけています。環境省のウェブサイトなどによると、この植物の汁液に触れた後、その部分が太陽光(紫外線)に当たると、光毒性皮膚炎という重度の皮膚炎症を引き起こします。水ぶくれや火傷のような症状が現れ、痕が残ることもあります。

北海道大学構内で発見された猛毒植物ジャイアント・ホグウィード北海道大学構内で発見された猛毒植物ジャイアント・ホグウィード

日本での確認は初めてか 学生から不安の声も

ジャイアント・ホグウィードは、これまで日本では公式には確認されていなかったとされています。今回の北海道大学での発見が、国内での初めての確認例となる可能性も指摘されています。大学の学生からは、「まさかこんな危険な植物が身近にあるとは」「かなり大きく育っているので、以前からあったのかもしれない」といった驚きや、「見た目は普通なので、誤って触れてしまわないか心配」といった不安の声が聞かれました。

大学側の対応と今後の措置

北海道大学は、今回のジャイアント・ホグウィード発見を受け、速やかに対応に乗り出しています。植物の種類特定と安全な除去方法について、専門の教員に調査を依頼しました。また、危険性を周知し、接触事故を防ぐため、発見された場所周辺への立ち入りを規制し、「立ち入り禁止」の表示を行っています。今後、専門家による詳しい調査と適切な除去作業が行われる予定です。

北海道大学構内で発見された猛毒植物ジャイアント・ホグウィードは、触れることによる皮膚炎のリスクが高く、注意が必要です。今回の発見は日本国内では稀なケースとみられており、大学は安全確保のため立ち入り禁止措置を講じ、専門家による調査と除去を進めています。引き続き、大学からの情報や注意喚起に留意することが重要です。

参照元

FNNプライムオンライン / Yahoo!ニュース (2024年6月25日). 北海道大学の構内で猛毒「ジャイアント・ホグウィード」発見 触れたあとに太陽光に当たると激しい炎症に.