LE SSERAFIM カズハ、韓国でファンを掴む「ギャップ」の魅力とは?現地記者解説

6月24日に日本4枚目となるシングル「DIFFERENT」をリリースした、5人組K-POPグループのLE SSERAFIM(ル セラフィム)。11月には初の東京ドーム公演を予定するなど、日本でも強い存在感を放つこのグループには、サクラ(宮脇咲良)とカズハ、2人の日本人メンバーが所属している。

K-POP界では“異例のデビュー”だったといわれるカズハは、韓国でどう見られているのか? 韓国のカルチャー事情に詳しい吉崎エイジーニョ氏が、現地の声を基に解説する。

2022年にデビューしたLE SSERAFIMは、2023年には全K-POPグループのうち、世界でのSNS総アクセス数でトップ10入りを果たすなど、着実に人気を高めていった。

「2023年にリリースした『Perfect Night』では全編英語詞で耳障りのいい“イージーリスニング”の要素を取り入れ、さらに『Come Over』(2025年)ではレトロなスタイルを披露。多様なコンセプトを消化できるグループとして知られています」(現地スポーツ紙記者)

韓国での人気の秘密に迫るLE SSERAFIM カズハのビジュアル写真韓国での人気の秘密に迫るLE SSERAFIM カズハのビジュアル写真

韓国で加速するカズハ人気の秘密:「ギャップ」

そういったなかで、カズハの“あるキャラクター”が韓国内で知られていく。これによって、彼女の人気がさらに加速したのだ。

「大阪のおもしろキャラ」。

「クールビューティー」なビジュアルと性格のギャップが、韓国でも大いにウケている。

バラエティ番組での「大阪ギャグ」エピソード

まず思い出されるのが、2023年4月の現地人気バラエティ番組の出演時のことだ。番組では、韓国人MCが「ギャグ好きな大阪の人は、手で作った銃のポーズで撃たれたら、本当に倒れるポーズを取るのか?」という問いを投げかけた。

「カズハは本当に“撃たれた”フリをした後、倒れるポーズまで見せたのです。韓国人にとっては面白かったうえに、しかもその時の表情がかわいくて……。さらに同じ日本人メンバーのサクラが『私は福岡出身*だからやらない』と話していたのも、いいアシストでした。新たな日本文化が知れた、という印象でしたね」(前出スポーツ紙記者)

(*発言ママ。サクラは鹿児島県出身で、福岡を拠点とするアイドルグループ・HKT48のメンバーとして10年活動)

【実際の写真】「大惨事」韓国で厳しい声も上がったステージ&「本当に18歳…?」シックなノースリーブワンピース姿で妖艶な表情を見せたデビュー当時のカズハなど、LE SSERAFIMの写真を全て見る(写真多数)

伝説となったSNSコンテンツ

また、2022年6月の事務所公式のSNSコンテンツでのエピソードは、韓国のファンにとって“レジェンド級”として語り継がれている。

結論

LE SSERAFIMのカズハが韓国で熱狂的な人気を博している要因の一つは、その洗練されたビジュアルからは想像できない「大阪のおもしろキャラ」という内面との魅力的なギャップにある。バラエティ番組で見せたサービス精神旺盛な姿や、SNSでの飾らないエピソードを通じて、韓国のファンは彼女の人間的な魅力を発見し、親近感と愛情を深めている。このギャップこそが、彼女の韓国での人気をさらに加速させる原動力となっていると言えるだろう。

参照文献