中丸雄一、地上波復帰 スキャンダル越え「裏方」挑戦へ

元「KAT-TUN」メンバーの中丸雄一氏(41歳)が、約11カ月ぶりに地上波テレビ復帰することが決定した。これは6月29日放送予定のTOKYO MXのバラエティ番組「キッズが見てる! もしもタレントじゃなかったら」への出演で実現する。女子大生との密会報道による活動休止を経て、今年1月に活動再開を公式サイトで発表していた中丸雄一氏にとって、今回の出演は地上波復帰となる。

地上波復帰を果たす元KAT-TUN中丸雄一氏地上波復帰を果たす元KAT-TUN中丸雄一氏

新番組で「裏方」に挑戦

TOKYO MXの番組公式サイトによると、この番組はタレントが職業体験をする内容で、中丸氏は以前から興味があったという番組制作の「裏方」の仕事に挑戦。具体的には、照明を駆使して食品などの魅力を引き出す「物撮りの照明マン」の仕事に取り組む。番組HPには「記念すべき復帰後初の地上波ロケバラエティ出演を、どうぞお見逃しなく!」と、彼のテレビ復帰を強調する文言が掲載されている。

不祥事タレント復帰の現実

不祥事の内容や当人のキャラクターにもよるが、犯罪に至らないまでも、浮気や不倫、事故などで活動休止したタレントがテレビに復帰するのは、かつてに比べて非常に難しくなっている。記憶に新しい例として、お笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建氏(52歳)がいる。「多目的トイレ不倫」が報じられたのは2020年6月。活動自粛後、テレビ復帰できたのは2022年2月のローカル局レギュラー番組だった。キー局では、2023年12月の番組で覆面出演という形を取り、全国放送でのレギュラー出演は現在もない。渡部氏は2024年6月にはTOKYO MXの人気番組に生出演したが、これは局側の「観測気球」だったと関係者は語る。

ある民放プロデューサーは、不祥事を起こしたタレントを視聴者からのクレームを覚悟してまで起用するメリットがあるかどうかが考慮されると指摘。「このタレントが絶対必要ということはない。代わりはいくらでもいるし、新しいキャラクターが出てくればそれでいい」と、その厳しさを語る。

元レギュラー番組への道は険しく

中丸氏に関しても同様だが、渡部氏の方がまだ「注目されていた」という声もある。渡部氏には「食のうんちく」や「ひな壇でのツッコミ」といったタレントとしての才能があり、世間の反応次第では他局も注視していた。一方、中丸氏に気にかけている局は少ないようだ。

中丸氏が活動休止前に出演していたレギュラー番組、「シューイチ」(日本テレビ系)関係者によると、彼の担当コーナーは既に別の人物が引き継いでいる。また、彼の奥さんが元日テレアナウンサーであり、スタッフには「彼女を裏切るなんて許せない」という感情を持つ者も多い。旧ジャニーズ時代と異なり、事務所からの強い働きかけもないため、今後新しい番組で彼の名前が挙がる可能性は低いという。

大阪のABCテレビ関係者は「『朝だ!生です旅サラダ』復帰は、120%ない」と断言。番組に迷惑をかけたにもかかわらず、本人は直接謝罪に来なかったことに、当時のMCだった神田正輝氏も呆れていたと明かす。

今回のTOKYO MXの番組HPには、「スタジオとテレビの前のキッズに“自分の未来を考えるヒント”を届けます」と記されている。中丸雄一氏の復帰が、どのような「ヒント」となるのか、注目される。

[出典] FRIDAYデジタル