6月25日に電撃的な解散を発表した人気グループ、TOKIO。この激震が走った騒動の矢面に立ったのは、元メンバーである松岡昌宏(48)だった。主演舞台の愛知公演を控えた6月27日、東海市芸術劇場に姿を見せた松岡は、集まった報道陣の取材に約20分間にわたり、率直な心境を語った。
松岡昌宏、謝罪と解散の理由を説明
会見の冒頭、松岡は帽子を取り、声を張り上げて深く謝罪した。「この度は国分太一のことで、皆さまにご迷惑をおかけしております。お騒がせしております。大変申し訳ございません」と述べ、改めて株式会社TOKIOの廃業とグループ解散について言及。ファン、スポンサー、福島の人々、番組関係者など、関わる全ての人々への謝罪の意を表した。
解散を決断した経緯については、日本テレビの福田社長の記者会見が大きなきっかけとなったことを明かした。「日本テレビさんの福田社長の会見を見て、“城島と自分・松岡がこれ以上、TOKIOを名乗るわけにはいかないな”という判断に至り解散です」と説明。解散自体は「いつかは、未来永劫はないと思っていましたが、このタイミングなのは少し意外でした」としつつも、「“またTOKIOか”っていうのが恐らく一般の皆さまのリアクションなのかな。もうそこは“さすがに限界だな”と感じて話し合って解散しました」と、世間の反応を考慮した上での判断であったことを滲ませた。
国分太一のコンプライアンス違反、松岡の把握状況
国分太一(50)を巡っては、過去のコンプライアンス上の問題行為が複数あったとして、6月20日に自身が出演していた『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)を降板。同日に行われた日テレの福田博之社長の記者会見では、事案の詳細については明らかにされなかった。
しかし、その後複数メディアで国分のハラスメント疑惑が相次いで報じられた。一部報道では、『鉄腕DASH』の制作スタッフに対して卑猥な動画を送る行為や、卑猥な画像の送付を要求していたといった証言も伝えられている。
TOKIO解散について報道陣の取材に応じる松岡昌宏
いっぽう、松岡は国分の具体的な“コンプライアンス違反”の内容については把握していなかったと述べた。「皆さんと同じ意見でして、何があったんだっていう。何のコンプライアンス違反ですか」とし、「城島も自分もうちのスタッフも誰も知りません」と説明した。
国分との関係性といじめ疑惑への反論
国分本人と話したかという質問に対しては、「はい、話してます」と即答。国分の現在の様子を「猛省に猛省を重ねて、たぶん奈落の底にいる状態なんで」と明かした。その上で、「おそらくなんですが、国分がいま一番こういうかたちで話したいと思うんですね。彼は責任感が強い男ですから」と、国分の心中を“代弁”する形となった。
また、一部で報じられた“TOKIO内でのいじめ疑惑”については、「TOKIO内でいじめは全くございません」と強く否定した。ハラスメント疑惑に関連して、“(国分の問題行動に)気づいていたか?”との質問には、「自分と城島が見る限り、キレるということはなかったです」と説明。ただし、「ただ、段取りで、“もっとこうしようぜ”ってポジティブに熱くなることは(あった)。やっぱり彼は熱い男なので、多々ありました」と、番組制作における熱の入ったやり取りがあったことは認めつつも、「(そうした態度は)今はとてもないですし、彼がキレてどうのこうのっていうのは絶対ないです」と改めて強調した。
株式会社TOKIOの広報担当としての立場から、国分の問題に際して堂々と説明責任を果たした松岡。国分との関係について「お叱りを受けるかもしれませんが、縁があるので、縁はおそらく切れないと思います」「縁が切れてしまったら、ぶっとばせないでしょ(笑)」と語るなど、メンバー間の強い絆も随所にアピールした。
高まる国分太一への会見要求
松岡の報道陣への対応を取り上げたニュースサイトのコメント欄では、松岡の男気溢れる対応に対し「松岡さんは本当に立派だと思います」「漢気溢れる男ですね」といった称賛の声が多数寄せられている。
しかし同時に、騒動の中心である国分本人による記者会見を求める声も改めて高まっているのが現状だ。「松岡さんの性格も漢気も素晴らしいと思うのに、やっぱり本人が同義を通さないことが納得いかない…」「国分が一人でしっかりと説明して謝罪行脚すれば良いのに」「何をやったのか明らかにしてほしい。TOKIOを解散に追い込んでも国分は何も言えないのかな?いつまで隠れている?正々堂々と、真実を話、メンバーに謝罪すべきです」といった厳しい意見も見られる(原文ママ)。
ある芸能関係者は、「国分さんが雲隠れを続ける限り、状況を変えることは難しいのでは」と語り、こう続ける。「松岡さんは報道陣の前で、国分さんについて『いま彼がここにいたところで、何も言えることがないので』とも話していました。騒動が拡大するなか、可能な限り現在の状況や率直な心境を語ってくれたことには脱帽するしかありません。松岡さんの株が一段と上がったかたちですが、同時に国分さんが“メンバーを盾にした”という印象を持った人も少なくなかったようです。国分さんの不祥事がなければ、TOKIOの解散はこのタイミングではなかったはず。複数メディアで取り沙汰されているハラスメント疑惑が事実ではなかったとしても、まずは自分の言葉で騒動について謝罪するべきだと思います。このままだと、イメージダウンが止まらぬまま、芸能界からフェードアウトするという“最悪の結末“もありえるでしょう」。
カメラの前で松岡が紡いだ言葉を、国分はどのような気持ちで聞いていたのだろうか。そして、彼自身の言葉で真実が語られる日は来るのだろうか。