先月で住民税の定額減税が終了し、さらに来月1日からは1900品目を超える値上げの夏が待っています。国民の負担は大きくなっています。
7月から1952品目値上げ
スーパーセルシオ 鶴田英明店長
「通常税抜き価格159円が7月から199円に値上がりします」
ロッテは、チョコレートやガムなどを7月出荷分から4.5%〜47.2%値上げすると発表しました。
鶴田店長
「パスタ類が今回値上がりで一番目立っています」
300グラムのパスタは税抜き219円が249円になります。日清製粉ウェルナは7月納品分からパスタとパスタソースをおよそ6%〜17%値上げします。
店長が持つ資料にびっしりと並んでいるのは、値上げの文字。来月1日から値上げが決まっている200種類の商品のリストです。
帝国データバンクによると、1952品目が7月から値上げされる予定です。
買い物客(20代)
「えっ、また上がるんですか」
買い物客(40代)
「いままでの感覚で買い物していて会計の時にびっくりする」
定額減税終了 昇給かき消す
値上げの夏を前に聞こえてくるのは、手取りの減少です。
SNSの声
「今月から昇給するから割と期待しつつ、振込額確認したら先月より5000円少なかった」
SNSの声
「昇給額以上に社会保険料と住民税が増えて手取り落ちた…ああ、住民税の定額減税が終わったのか」
定額減税とは、岸田政権が物価高対策のために打ち出した政策です。1人あたり、所得税を3万円、住民税を1万円、合わせて4万円が1年かけて減税される制度です。
※対象は合計所得金額1805万円以下給与収入のみの場合 給与収入2000万円以下
SNSにはこんな人がいました。
「基本給が去年から1万円増えているのに振込額が1万円ほどマイナスに」
「基本給8000円アップなのに、手取りはマイナス2万4000円」
住民税の減税が先月で終わったことなどから、今月の給与明細を見て気づいた人がSNSに書き込んでいたのです。
給与明細に異変
定額減税の影響はボーナスにも及びます。中小企業に勤める40代男性の会社では、毎年6月と12月にボーナスが支給されます。
去年6月の支給額は59万500円、今年は66万4000円。7万3500円アップしていますが、手取りは50万3885円から49万7406円と6479円のマイナスに。
去年は扶養している家族3人分を含め所得税の減税があったことなどが原因です。
「マイナスになったというのが、本当にショックでした」
(「グッド!モーニング」2025年6月27日放送分より)
テレビ朝日