ロシア、要衝ポクロウスク付近に兵員11万人集結 ウクライナ軍総司令官


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シルスキー氏によると、ポクロウスク周辺はウクライナ東部に伸びる1200キロの前線の中でも「最激戦地」に位置づけられる。

ロシア軍は1年近くポクロウスクの奪取を試み、執ように攻勢を繰り返してきた。だが、ロシアは兵員や兵器の数の点で明らかに優位に立っているものの、今のところ制圧には至っていない。

ポクロウスクはロシア政府の戦略目標で、ロシアのプーチン大統領はウクライナ東部ドネツク、ルハンスク両州の全域を掌握することが目標だと明確にしている。両州は部分的にロシア軍の占領下にある。

ウクライナ政府や支援国からは、プーチン氏はロシア軍によるウクライナ領のさらなる奪取を可能にするため、和平交渉を停滞させていると非難する声が出ている。

ポクロウスクは大都市ではないが、この地域の軍事拠点を結ぶ重要な補給道路や鉄道に沿って位置する。コスチャンティニウカ、クラマトルスク、スロビャンスクとともに、ポクロウスクはドネツク州のウクライナ支配地域における防衛の要をなす。

開戦前のポクロウスクには約6万人が暮らしていたが、ロシアが2022年2月に全面侵攻を始めて以降、3年間で大半の住民が去った。



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