6月20日、コンプライアンス上の問題により芸能活動を無期限休止した国分太一氏。この騒動は収まらず、25日にはTOKIOの解散が発表された。一連の出来事に対し、グループ最年長リーダーであり株式会社TOKIOの代表取締役社長を務める城島茂氏の対応に疑問の声が上がっている。SNSのXなどでは、リーダーとしての城島氏の「不在ぶり」を指摘するコメントが相次いでいる。
過去のスキャンダル対応との比較
こうした厳しい意見が出る背景には、2018年4月に明るみに出た山口達也氏(元メンバー)の未成年女性への強制わいせつ事件発覚時との対応の差が大きいことが挙げられる。当時の対応について、ある芸能プロ関係者は次のように指摘する。「山口さんは4月26日に記者会見を開き、涙ながらにTOKIO復帰への思いを語りました。これに対し城島さんは2日後の生放送番組で激しい怒りを露わにし、山口さんから事件について事前に知らされていなかったこと、そしてTOKIO復帰は『ありえない』と厳しく断じました」。その後、5月2日にはTOKIOメンバー4人による謝罪会見が行われ、最終的に山口氏はTOKIOを脱退し、旧ジャニーズ事務所を退所した。山口氏のスキャンダル時の対応は迅速かつ的確だったと評価されている。
今回の対応への疑問と報道
しかし、今回の国分氏の問題では「アラ」が目立つと前出の関係者は続ける。「解散発表は国分さんの騒動発覚からわずか5日後とスピーディーでしたが、複数のメディアによると、解散は城島さんと松岡昌宏さんが話し合って決め、国分さんの了承を得た形だと報じられています。さらに、城島さんと松岡さんは各方面への謝罪に追われているとも伝えられますが、公式な情報発信は株式会社TOKIOのウェブサイト上で行われたのみです」。松岡氏は27日に舞台リハーサル後に報道陣の取材にイレギュラーな形で応じたが、城島氏自身が表に出てきての謝罪や経緯説明の会見は現在に至るまで行われていない点が指摘されている。
TOKIOリーダー 城島茂氏、国分太一氏の件で対応が注目される
国分太一氏の問題行為と監督責任
国分氏のコンプライアンス違反の内容は「プライバシー保護の観点」から具体的に明らかにされていないものの、複数の報道では『ザ!鉄腕!DASH!!』の女性スタッフへのセクハラ行為や、番組の若手スタッフに対する横柄な態度といった「裏の顔」が次々と報じられている。一連の問題行為について、城島氏と松岡氏は事実を把握していなかったとも伝えられるが、前出の関係者は疑問を呈する。「セクハラ行為のほかにも、国分さんが若手スタッフに横柄な態度を取っていたことは、彼のすぐそばにいた城島さんが把握していなかったとは考えにくい。もしかすると『見て見ぬふり』をしていたか、注意しても国分さんが聞き入れなかった可能性が考えられます。城島さんはグループのリーダーであり社長でもあるわけですから、監督責任も問われるべきです」。
まとめ
TOKIOというグループは無くなってしまったが、当然ながら城島氏には会社代表としての「後始末」の責任が残る。最後にリーダーシップを発揮することが求められるが、現状の対応を見ているとそれは難しいのではないかと見られている。