bird「やはり、歌が好き」 20周年 代表曲収めた2枚組CD発売





bird(石井健撮影)

 歌手のbird(バード)(43)が、デビュー20周年の足跡を網羅した代表曲集を発売した。CDで2枚組の「bird 20th Anniversary Best」で、デビュー曲「SOULS」(平成11年)から新録音の「LIFE feat.bird(Retune)」まで28曲を収めた。(石井健)

 ソウルフルな歌声が持ち味だが、歌を始めたのは大学で軽音楽部に入ってからと遅かった。それまで歌っていたわけではなく、「友達ができますよ」という勧誘文句が決め手になったと笑って振り返る。

 楽器ができるわけでもなかったので歌を担当したにすぎなかったが、先輩に教わった米歌手、アレサ・フランクリンの歌声に雷に打たれた思いがした。

 「人間の声ってすごい。私もこういう歌を歌いたい」と歌で生きていくことを決心した。4年生になると米ニューヨークに渡り、クラブなどに飛び入りして歌う“武者修行”生活を3カ月ほど送った。

 どうすれば歌手になれるのか分からなかったが、決心は揺るがなかった。「せっかく出合えた好きなもの。続けたい」。就職せず、アルバイト暮らしでレストランなどで歌っているところを、音楽プロデューサーの大沢伸一に見いだされた。

 そして、20年。歌い続けている。

 「やはり、歌が好きなんでしょうね。私がこれだけ長く続けられたものは、他にありません。歌に『これで終わり』はありません」



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