元お笑いコンビ・ジャリズムのオモロー山下氏が3日、テレビ東京系『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~』に出演し、現在の資産が2億円を超えることを明かしました。芸人引退後のうどん店経営と株式投資で巨額の資産を築き上げた、その道のりが語られました。
芸人からうどん店経営へ
山下氏は1991年に渡辺あつむ氏(現・桂三度)とジャリズムを結成しましたが、2011年にコンビを解散。その後、芸人としての仕事が激減したことから、「何か別のことを始めなければ食っていけない」と感じるようになったといいます。香川県出身である彼は元々うどん好きで、趣味でうどん店の食べ歩きをし、その感想をツイッターに投稿していました。
テレビ東京「じっくり聞いタロウ」番組ロゴ
「山下本気うどん」誕生秘話
そんな中で出会ったのが、新宿にあるうどん店「慎」でした。そのうどんの美味しさに感銘を受け、「この味を再現できれば絶対に成功できる」と確信し、うどん店開業を決意します。開業方法を模索していたところ、店主が山下氏に気づき、協力を申し出ると、機材や仕入れ先など全てを無償で教えてくれたそうです。開業資金の1000万円は、今田耕司氏と元雨上がり決死隊の宮迫博之氏からそれぞれ500万円ずつ借り入れたことを明かしています。
開業後の飛躍とフランチャイズ化
開業後、山下氏が芸人であることからメディアの取材が多く訪れ、大きな注目を集めました。特に、年越しの生放送番組で「芸人やスタッフにうどんを108杯振る舞う」という企画が実施され、これが絶大な宣伝効果となりました。その結果、店は開業当初から大繁盛。月商は約200万円、年間で約2400万円を売り上げ、今田氏と宮迫氏からの借り入れはわずか2年で完済したといいます。その後、「フランチャイズ化させてほしい」という申し出をきっかけに「山下本気うどん」はフランチャイズ展開を開始。さらに、商標権の売却も行い、これまでに貯めた資金と合わせて1億円のまとまった資金を得たと語っています。
株式投資で資産倍増
得た1億円を元手に、山下氏は株式投資を始めました。投資は順調に推移し、2025年1月には資産が2億円に到達したとのことです。加えて、「山下本気うどん」の運営会社が上場した際に購入していた未公開株の価値も加わり、現在の総資産は「それを足したら2億円を超えている」と具体的に明かしました。
8000万円損失も「ゲーム感覚」
しかし、投資にはリスクも伴います。過去には米国・トランプ大統領(当時)による関税ショックの影響で、一時的に8000万円ほどの資産を減らした経験もあるそうです。その時の心境について「8000万円という大金ながらも、意外と落ち込まなかった」と語る山下氏。札束が目の前から消えたわけではなく、数字上の変化だったため「ゲーム感覚で、8000ポイント失ったようなものだった」と冷静に受け止められたからではないかと振り返っています。
元芸人からうどん店経営、そして株式投資へと転身し、資産2億円超を達成したオモロー山下氏。その異色のキャリアと着実な成功への道のりは、多くの関心を集めています。
出典
- テレビ東京系『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~』
- ENCOUNT編集部