女優の遠野なぎこさん(45)が住む東京都豊島区の自宅マンションで、3日に女性の遺体が発見されていたことが4日、分かった。遠野さんと連絡が取れておらず、警視庁は遺体が遠野さん本人の可能性があるとみて、身元を調べている。
【写真あり】今年4月、舞台あいさつで摂食障害の経験を涙ながらに語った遠野なぎこさん
捜査関係者によると、3日午後3時過ぎに関係者から110番通報が入った。「遠野さんと連絡が取れない。自宅も鍵がかかっている。安否確認をしてほしい」などという内容だった。その後、警視庁が室内で倒れている女性を発見。その場で死亡が確認されたが、身元が確認できていない。事件性はないとみられている。
近隣住民によると、3日午後には5台以上の消防、救急車両がマンションの前に出動。同じマンションに住む40代女性は「午後3時ごろに外が騒がしくなって、なんだろうと思って出てみたら、警察がマンションの管理人に窓ガラスを割っていいか確認していた。その後、消防隊員がベランダから窓ガラスを割って入っていった。“人命救助する”と言っていた」と話した。
遠野さんは今年2月からフリーで仕事をしていた。1月まで業務提携していた事務所関係者は「連絡を取っていないので分からない」と困惑していた。
遠野さんは以前から摂食障害や強迫性障害、アルコール依存症を告白しており、SNSでは激痩せした姿を心配する声も多かった。4月には摂食障害をテーマにした映画「渇愛」の舞台あいさつに登壇し「死ぬまで戦いたい」と話していた。
ほぼ毎日更新していたSNSは、先月27日午後8時すぎにアップした料理動画を最後に止まっている。同日のブログでうつ病と診断されたことを明かし、「訪問看護の契約の日でした」とも報告。「少しだけ複雑だけど。お世話になることが決まって良かったんだ」と心身がすぐれない様子も見せていた。