「すみません」を卒業!仕事ができる人の「ある言葉」とは?

「頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」。周囲の同僚が次々と仕事をこなし、成果を上げ、上司からの信頼を得ているのを見ると、「なぜ自分だけこんなに差があるのか…」と自信を失ってしまうことがあります。このような状況で、仕事の効率を高め、認められるようになるためには、一体どうすれば良いのでしょうか?ビジネススキルに関する発信が人気を集める「にっしー社長」こと西原亮氏が明かす、超優秀な人材が実践している仕事の秘訣を紹介します。

「すみません」がもたらす無意識の影響

多くの人が、無意識のうちに「すみません」という言葉を頻繁に使っていないでしょうか。これは実はあまり好ましくない習慣であり、多くのビジネスパーソンが知らず知らずのうちに行っています。何かにつけて「すみません、すみません」と繰り返してしまうことは、コミュニケーションの中で、意図せず自分を相手よりも下の立場に置いてしまう行為につながります。確かに、人との関わりにおいて、相手より低い立場にいる方が楽だと感じる瞬間はあるかもしれません。しかし、常にそのような態度を取り続けることには、いくつかのデメリットが存在します。

謝罪の言葉が持つ「軽さ」と「力関係の変化」

「すみません」という言葉を口癖のように使っていると、本当に謝るべき重要な場面で、その言葉の重みや真意が相手に伝わりにくくなります。頻繁に使われることで、「すみません」という一言が軽く聞こえてしまうのです。また、人間関係における力関係が逆転してしまう可能性も生じます。例えば、上司が部下に対して頻繁に「ごめんね」「すみません」と言うようになると、徐々に上下関係が曖昧になり、傍から見ると部下の方が発言力を持っているように映ってしまうことがあります。上司自身も内心では「なぜ自分が部下に対して下に出なければならないのか」と感じながらも、つい「すみません」と言ってしまう状況に陥りがちなのです。

オフィスで働くビジネスパーソンたち(ビジネスコミュニケーションのイメージ)オフィスで働くビジネスパーソンたち(ビジネスコミュニケーションのイメージ)

コントロールされるリスクとその対策

このように、「すみません」という言葉を頻繁に使う習慣は、他者からコントロールされやすくなる原因となり得ます。だからこそ、日々の言葉遣い、特にビジネスにおけるコミュニケーションの選択は非常に重要です。実際、「すみません」と言う状況の多くは、「ありがとうございます」という感謝の言葉に置き換えることが可能な場面です。謝罪する代わりに、感謝の気持ちを表す言葉を選ぶこと。安易に謝罪しないという意識を持つことが、日本人にとっては特に大切だと言われます。すぐに謝る方がその場は楽に感じられるかもしれませんが、それを繰り返すことで、自らを下の立場に置き続け、結果的に他者からのコントロールを受けやすくなってしまいます。もし最近、周囲にコントロールされている、自分の意見が通りにくいと感じる方がいれば、「すみません」を多用していないか自己分析してみる価値は大きいでしょう。

「すみません」を「ありがとう」へ

仕事ができる人や、人間関係を良好に保つのが得意な人は、この言葉の使い分けを意識しています。何かをお願いした後に「すみません」と言うのではなく、「ありがとうございます」と感謝を伝える。何かをしてもらった時に「すみません」と言うのではなく、「助かりました、ありがとうございます」と具体的に感謝を表現する。この小さな変化が、相手との対等な関係性を築き、自己肯定感を保ち、不必要にコントロールされることを避ける上で非常に効果的です。「すみません」を減らし、「ありがとうございます」を増やすことから、仕事や人間関係の改善を始めてみましょう。明日からすぐに意識して、言葉遣いを変えてみてください。この習慣が、あなたのビジネスにおける成果や自信に良い影響を与えるはずです。

参考文献

  • 西原 亮 著 『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』(ダイヤモンド社)

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