【07月07日 KOREA WAVE】韓国仁川市の桂陽山で「ラブバグ」と呼ばれる虫が大量発生し、市民の生活に深刻な影響を及ぼしている中、同市桂陽区のユン・ファン区庁長が「国民が少しは我慢すべきだ」と発言し、波紋を呼んでいる。
ユン区長の問題発言は、7月2日のメディアとの懇談会の際に飛び出した。ラブバグ対策について問われた庁長は「桂陽山の環境が良いためか、ラブバグが生息している。国民が少しは我慢することも必要だ」と述べた。
さらに「防疫作業で完全に駆除していたら、動物保護団体から激しい抗議が来たはずだ。我々は市民生活に支障が出ないよう、しっかり準備したい」と語った。
しかし、ラブバグ被害に関する住民からの苦情はすでに400件以上寄せられている。6月28日には、桂陽山で撮影された映像がSNSに投稿され、広く拡散。映像には、ラブバグが群れを成して飛び交い、山に設置されたデッキ階段や休憩所には死骸が黒く積もって地面が見えない様子が映っていた。
これを受けて、ネット上では「上から目線の説教だ」「これは勤務怠慢ではないか」「桂陽山でテントを張って過ごしてみろ」「ラブバグはれっきとした害虫だ」といった厳しい批判が相次いだ。
桂陽区庁は現在、送風機や背負式ポンプによる物理的な防除、粘着シートを使った捕獲作業を進めていると発表している。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News
KOREA WAVE