国仲涼子、元所属事務所ライジングプロダクションへ「出戻り」交渉か 独立経て業務提携模索

女優の国仲涼子が、2025年3月31日に当時の所属事務所『ライジングプロダクション』(以下・ライジング)を退所してから約3カ月。同事務所へ“まさか”の出戻り交渉が進められていることが明らかになった。これは、近年の芸能界で相次ぐ独立ラッシュのあり方にも一石を投じる動きとして注目されている。

国仲涼子のキャリアと独立の背景

芸能ジャーナリストは国仲涼子のキャリアと今回の経緯について次のように振り返る。「沖縄出身の国仲さんは、じつはライジングの生え抜きではなく別の事務所からの移籍組です。2001年にNHK連続テレビ小説『ちゅらさん』に出演し大ブレイクを果たしました。以降、同社の看板女優として長年活躍してきました。」

プライベートでは、2014年に俳優の向井理と結婚。翌年に第一子、2017年には第二子に恵まれ、子育てをしながら女優活動を続けていたため、近年は比較的活動をセーブする傾向にあった。

一方、夫である向井理は、所属事務所の系列内での合併に伴い、2025年4月より個人事務所で再スタートを切っている。この夫の動きが国仲涼子の独立にも影響を与えたとテレビ局関係者は語る。

「こうした夫の姿勢に刺激を受けて、国仲さんも“そういう選択肢があるんだ”と考えたそうです。ライジングと致命的に関係が悪化していたというわけではないのですが、一部の現場スタッフとの“コミュニケーションの齟齬”が生まれたり、コロナ禍が明けても仕事が思うように入らないなど悩む中で、“新たな選択肢”を考えたようです。夫の個人事務所に合流するという方法もありましたが、国仲さん自身は自ら新しい挑戦をしようと考えていたようですね。」

女優・国仲涼子さん。元所属事務所ライジングプロダクションへの業務提携交渉のニュースに関連して。女優・国仲涼子さん。元所属事務所ライジングプロダクションへの業務提携交渉のニュースに関連して。

独立後の苦労と“出戻り”交渉へ

ところが、いざ独立という道を選んだものの、現実は厳しかったようだ。「独立後、営業をしてくれるスタッフなど、信頼できる人員の確保に苦労したそうです。」と前出の芸能ジャーナリストは指摘する。

そんな中、ひょんなことから事態が動く。6月中旬ごろに“古巣”であるライジングプロダクション側と深く話し合う機会があり、そこで徐々に“出戻り”という選択肢が生まれてきたという。

個人事務所維持×業務提携:新たな関係性の模索

今回の交渉は、単なる再契約ではない。新たな関係性を模索する形で行われている。前出のテレビ局関係者によると、「あくまで国仲さんの個人事務所は残したまま、ライジングとは業務提携という形で関係を結ぶ方向で話し合いを進めているそうです。また、その過程で国仲さんが抱いていた“コミュニケーションの齟齬”も氷解したそうです。」とのこと。

国仲涼子側としては、個人事務所を残すことで、今後も自由に仕事を受けたり選んだりすることが可能となり、事務所との間でいい距離感を保てると考えているようだ。一方、ライジング側から見れば、国仲涼子はかつて同社を代表する大スターだったため、業務提携という形であっても共に仕事ができるのであれば大歓迎だろう。まさに双方にとって「ちゅらさん」(沖縄の言葉で「美しい」「立派だ」などの意味)なウィンウィンの関係が築かれつつあると言える。

女優・国仲涼子さんと夫で俳優の向井理さんが、お子様の入学式に参列する様子。向井さんの独立が国仲さんのキャリア選択に影響を与えたと報じられています。女優・国仲涼子さんと夫で俳優の向井理さんが、お子様の入学式に参列する様子。向井さんの独立が国仲さんのキャリア選択に影響を与えたと報じられています。

芸能界の独立ラッシュに一石:今後のスタンダードか

一連の動きは、近年続く芸能界の“独立ラッシュ”にも新たな視点を提供する可能性があると、芸能ジャーナリストは分析する。

「2020年あたりから、芸能人の独立ラッシュが続いています。それぞれ事情はあるにせよ、5年経った今、成功しているのは一握りという厳しい現実があります。独立は、仕事を自由に選ぶことができ、余計なマージンも取られないという利点がある一方で、知人伝いにしか仕事が来ないためオファーの幅が限られたり、スキャンダルが報じられた際のトラブル対応ができなかったり、事務作業に忙殺されたりするなど“負の側面”も多いのが実情です。」

こうした状況を踏まえ、国仲涼子が模索する「個人事務所を設立しても大手と業務提携を結んでおく」というスタイルは、今後、独立を目指す多くの芸能人にとって、リスクを分散しつつ活動の幅を確保する現実的なモデルとしてスタンダードになっていく可能性も考えられる。芸能界は今、新たな変革の時を迎えているのかもしれない。

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