女優の田中美佐子が7月5日、自身のインスタグラムを更新し、昨年急逝した俳優の火野正平さんとのツーショット写真を公開した。火野さんはNHK BSの番組『にっぽん縦断 こころ旅』で長年旅人を務め、田中は現在その2代目旅人を引き継いでいる。40年前の貴重な一枚と田中がつづった正直な思いに、ファンからは感動の声が寄せられている。
田中美佐子のインスタグラム投稿詳細
田中は「こんな写真出てきた。あまりに懐かしいからこころ旅先輩との思い出見てください」と投稿し、約40年前に山口県のロケ地で撮影された火野さんとのツーショット写真を披露した。
当時、田中は20代半ばで、火野さんのことは「正平ちゃん」と呼んでいたという。それ以来会う機会はなかったが、昨年、田中が火野さんの体調不良による休養を受けて『こころ旅』のゲスト旅人を務めたことから再び縁が生まれた。なぜ自身が代走に選ばれたのか、いまだに分からないとしつつも、写真を見つけた時に「ふーん、、」と感じ、「私たちどっかが似てるかも」と思ったと綴っている。不器用なところ、人見知りなところ、人になつきやすいところ、そして気分によっては人に壁を作ってしまうところなど、共通点を感じたという。
若き日の火野正平さんと田中美佐子さんのツーショット写真(約40年前の山口県での撮影時)
火野正平さんからの最後の言葉と写真発見の不思議
火野さんとの最後の電話で、「楽しめ」と言葉をかけられたこと、「お前2度もやってくれるんだってなー、嬉しいわー、ありがとーな」と感謝されたことを明かした田中。35年以上という長いブランクがあったにも関わらず、電話では全くそれを感じさせず、不思議な人だったと振り返っている。そして、この写真がとても楽しそうで良い写真であること、そしてなぜこのタイミングで見つかったのか、それも不思議だと結んでいる。
ファンからの感動の声と記事の背景
田中の率直な長文投稿に対し、コメント欄には多くのファンから感動の声が寄せられた。「楽しんでやれ等々のお言葉に正平さんとの思いを感じて久しぶりにウルっときました」「正平さんとのお写真を拝見して、涙が出ます」「こころ旅の助っ人正平さん使命だったのですね」など、火野さんへの追悼とともに、田中の『こころ旅』後任への期待と応援が綴られている。
芸能記者によると、火野さんはかつて「元祖プレイボーイ」として知られたが、『こころ旅』で見せた温かく親しみやすい一面が中高年を中心に人気を集めていた。一方、田中は1995年に結婚し一女をもうけたが、2023年6月に離婚し新たな人生を歩んでいる。二人は1986年公開の映画『鑓の権三』(篠田正浩監督)で兄妹役として共演しており、投稿内の「不破万作さんが泳げなくて」という記述から、写真はその映画の山口県でのロケ時に撮影されたオフショットであると推察される。『こころ旅』で火野さんの後を田中が継いだことには、まさに運命的なものを感じさせる、と記者は語る。
結び
長い時を経て再び繋がった火野正平さんと田中美佐子の絆。先輩である火野さんの遺志を継ぎ、『にっぽん縦断 こころ旅』の旅人としてペダルを漕ぎ出した田中美佐子への注目は、今後ますます高まるだろう。
参照
- 田中美佐子公式Instagram
- Yahoo!ニュース (https://news.yahoo.co.jp/articles/de3b77274d66125f069b345865401fd298bd0886)