アニメ『ダンダダン』製作委員会は、その挿入歌「Hunting Soul」がX JAPANの楽曲に酷似しているとの指摘を受け、公式に謝罪文を発表しました。この騒動は、X JAPANのYOSHIKIさん本人も反応を示したことで大きな注目を集め、国内外のファンから懸念の声が上がっていました。製作委員会は、謝罪と共にYOSHIKI氏との対話を進め、今後の関係性について前向きな姿勢を示しています。
「X JAPANへの熱量」が招いた誤解と謝罪の経緯
問題となったのは、TVアニメ『ダンダダン』に登場する劇中バンド「囃子(はやし)」の「HAYASii」が歌う挿入歌「Hunting Soul」です。この楽曲の類似性がインターネット上で指摘され、SNSを通じて広まりました。製作委員会は公式X(旧:Twitter)アカウントにて、「TVアニメ『ダンダダン』における楽曲『Hunting Soul』に関しまして、皆様にご心配をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪文を投稿。その中で、「製作チーム一同が敬愛してやまないYOSHIKI様とX JAPAN様のような熱量をアニメの中で表現すべく」制作したと説明しました。しかしながら、「YOSHIKI様及びX JAPAN様に対して、事前のご相談に思いが至らなかったこと」を深く反省し、心から謝罪の意を表明しています。また、権利関係についても関係各所と協議を進めていることを明らかにしました。
アニメ『ダンダダン』の躍動感あふれる第2弾キービジュアル。登場人物たちがYOSHIKIとの騒動と楽曲「Hunting Soul」の話題の中で描かれている。
YOSHIKI氏との対話、未来志向の協力関係へ
製作委員会は、この騒動を受けてYOSHIKI氏本人とも直接対話を行ったことを明かしています。謝罪文には、「本件につきましてYOSHIKI様にもお話をさせて頂いており、今回を契機に、未来に向けた創造的な取り組みを共に考えている所存です」と記されており、単なる謝罪に留まらず、今後はX JAPANおよびYOSHIKI氏との建設的な関係構築を目指す意向が示されました。この動きは、日本のコンテンツ業界における著作権やリスペクトのあり方について、新たな議論を呼ぶ可能性を秘めています。
騒動の発端となった「Hunting Soul」とファンからの懸念
今回の騒動は、アニメ『ダンダダン』第18話「家族になりました」の放送後に表面化しました。劇中バンド「HAYASii」の楽曲「Hunting Soul」が、多くの視聴者からX JAPAN、特にYOSHIKI氏の音楽スタイルを彷彿とさせるとの意見が殺到。YOSHIKI氏自身もSNSでこの件に言及し、事態はさらに大きな波紋を広げました。これに対し、双方のファンからは状況を心配する声が多く寄せられていました。製作委員会の迅速かつ誠実な謝罪と、未来を見据えた対応は、こうしたファンの懸念を払拭し、作品の信頼性を取り戻すための重要な一歩となります。
今回の公式謝罪とYOSHIKI氏との対話は、アニメ『ダンダダン』製作委員会が、作品の品質と同時に、著作権に対する深い理解とリスペクトを重視する姿勢を示すものとなりました。YOSHIKI様、X JAPAN様、そしてファンの皆様、またダンダダンファンの皆様や関係者の皆様へ改めて深くお詫びを表明し、「今後とも本作品を温かく見守って頂けますよう」と結んでいます。この騒動が、日本のエンターテインメント業界全体におけるクリエイティブな表現と権利保護のバランスについて、より良い未来を築く契機となることが期待されます。
情報源: マグミクス編集部 (Source link: https://news.yahoo.co.jp/articles/77914f012522e5fab2f92c29e42e8a64c8f3acaf)