学歴詐称疑惑が浮上している静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)が7日夜、緊急記者会見を開き辞意を表明しました。そのうえで、出直し市長選挙に打って出ることを明らかにしました。
卒業証書?「本物だと思う」
「私は東洋大学を卒業はしておりませんでした。本当に申し訳ございませんでした」
7日、カメラの前で11秒間にわたり深々と頭を下げた田久保市長。会見では、田久保市長が市議会議長らに提示した「卒業証書」だとする書類について繰り返し追及を受けました。
「卒業証書につきましては卒業アルバム、在籍期間証明書、そして私の上申書とともに静岡地方検察庁へ提出することにしました」
「(Q.卒業証書は本物と言える?)私の中では本物であると思っていますけど、大変残念ながら今、私の方でそれを本物だと証明するための卒業証明書等が取れませんので、こうなった以上はきちんとした捜査機関の方に調べていただいて、その結果を待ちたい」
書類は現在、弁護士が管理しているといい、会見で報道陣に公開されることはありませんでした。
福島正洋弁護士
「そもそも除籍になった理由がよく分からない。私がまず在学証明書を見ているんですけど、それは4年間通っていて、卒業する年の3月31日に除籍になっている。目の前に卒業証書と4年間の在籍証明書があるという事実は間違いない。私が保管している。私の目から見て今のところ、あれは偽物とは思っていない」
伊東市長は辞職し出直し選へ
7日、市議会は百条委員会の設置と市長に対する辞職勧告決議を全会一致で可決。これまで続投を表明してきた田久保市長ですが…。
「私は地検に上申した後、必要な手続きを終えたら、速やかに辞任をしたいと考えています。改めて市民のご判断を仰ぐため、私は再度、市長選挙に立候補したいと考えています」
「(Q.疑惑が晴れてから立候補するのが普通だと思うんですが?)今回は私の不得の致すところで、このような結果になっているが、ここはやはり責任を持って皆さんの思いに応えて、審判を受けるべきであると考えて決断するに至りました」