前副町長を収賄で逮捕 山形・大石田町


 山形県警捜査2課と新庄署などは3日夜、同県大石田町発注の公共工事の入札をめぐり、現金を受け取った見返りに便宜を図った加重収賄などの疑いで、前副町長の無職、横山利一容疑者(66)=同町=を、また贈賄などの疑いで、とび・土木工事業代表の柴崎信吾容疑者(57)と妻で共同経営者のゆり子容疑者=いずれも同町=を逮捕したと発表した。県警は3容疑者の認否を明らかにしていない。

 逮捕容疑は、今年3月ごろ、町の名所などを示す「案内誘導サイン設置工事」の指名競争入札で、横山容疑者が柴崎容疑者らから現金10万円を受け取り、入札情報を教え、8月27日に落札させたとしている。柴崎容疑者とゆり子容疑者は共謀し、現金を渡していたとしている。

 県警によると、横山容疑者は、平成23年6月11日から今年11月11日まで大石田町副町長として、入札事務の執行など事務全般を統括し、町建設工事の指名業者選定審査会会長として入札指名業者の選定業務に従事していた。町によると、入札には5事業者が参加し、落札価格は1099万円で、落札率は83・32%だった。



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