対ロシア追加制裁を検討
【ワシントン=中根圭一】米国のトランプ大統領は8日、ウクライナ侵略を続けるロシアのプーチン大統領から「多くのでたらめを聞かされている」と批判し、ロシアに対する追加制裁を検討していることを明らかにした。ホワイトハウスで記者団の質問に答えた。トランプ氏は自身が求める即時停戦に応じないプーチン氏に対する批判のトーンを強めている。
トランプ氏は、「彼(プーチン氏)はいつも感じがとても良いが、(協議は)結局、意味がない」と述べた。ウクライナに対する防衛用兵器の追加供与を承認したことも明らかにした。両首脳は今月3日に電話会談を行ったが、停戦や和平に向けた進展はなかった。
ロシアへの追加制裁を巡っては、トランプ氏に近い共和党のリンゼー・グラハム氏を含む超党派の上院議員が、露産エネルギーを購入する国に500%の関税を課す法案を提出している。政治専門紙ポリティコ(電子版)によると、グラハム氏はトランプ氏の支持を取り付けたという。