女優Koki,主演映画「女神降臨」大コケ報道とその女優キャリアの行方

7月11日、「デイリー新潮」は木村拓哉氏と工藤静香氏の次女で、モデル・女優のKoki,氏が主演した2部作映画『女神降臨』の興行収入が記録的な大コケに終わり、彼女の女優生命が危機に瀕していると報じました。この報道は、Koki,氏のこれまでのキャリア戦略と今後の活動に大きな波紋を投げかけています。

女優Koki,主演映画「女神降臨」シリーズの衝撃的な興行収入

報道によると、今年3月に前編の『女神降臨 Before 高校デビュー編』、5月に後編『女神降臨 After プロポーズ編』が公開されましたが、興行収入は「大爆死状態」でした。制作側は興収最低20億円以上を目指していたとされる大作でしたが、前編の観客動員数は初登場9位で翌週にはランク外となり、公開から4日間の興行収入は約8000万円にとどまりました。さらに後編は初週からランク外となり、明確な数字も報道されないままに終わるほど、全く集客できませんでした。特に5月の後編はゴールデンウィーク公開であったにもかかわらず、世間でほとんど話題にならなかったと報じられています。

親(工藤静香氏)の「主演へのこだわり」と今後の困難

母親である工藤静香氏が、娘の仕事を選ぶ際に「主演にこだわって」受けた仕事だと一部では報じられています。しかし、今回のような大惨敗を受けては、今後は主役はもちろんのこと、映画への出演自体が危うくなる可能性も指摘されています。

主演に偏ったこれまでのキャリアと「下積み」の重要性

Koki,氏は、映画初出演で初主役だったデビュー作の『牛首村』に続き、『女神降臨』シリーズ、そして日本では公開未定のイギリス映画『TORNADO(トルネード)』でも全て主演を務めています。さらに今年1月公開のアイスランド映画『TOUCH/タッチ』でも主人公の最愛の女性役と、基本的に脇役は引き受けない方針であるようです。しかし、作品の数字が伴わない現状では、この主演偏重の戦略は今後に厳しい状況をもたらす可能性があります。

モデル・女優 Koki,の現在の姿:キャリアの転換期を示すイメージ写真モデル・女優 Koki,の現在の姿:キャリアの転換期を示すイメージ写真

父・木村拓哉氏の「下積み」経験との対比

父である木村拓哉氏もまた、多くのドラマで主演を務める以前は脇役で活躍していました。例えば、1993年の『あすなろ白書』(フジテレビ系)では、主演は筒井道隆氏と石田ひかり氏であり、木村氏は序列3番手で石田氏に思いを寄せる青年役でした。しかし、この役を見事に好演したことが、その後の大躍進につながったのは広く知られています。報道は、Koki,氏の「下積み経験が全くない状態で主演を務めても、ヒットを飛ばせるほど甘くはなかったということだろう」と指摘しています。

なぜ原作人気も集客につながらなかったのか

『女神降臨』は、大ヒットしたウェブ漫画原作の韓流ドラマのリメイク作品であり、当初はヒット間違いなしと見込まれていました。しかし、エンタメ記者は「ドラマの視聴者は完全に別物と判断していた」と分析しています。SNSプラットフォームX(旧Twitter)では、《女神降臨は韓国ドラマ版がめっちゃ良くて見る気0で見ないでスルーした》といった投稿が見られ、主演であるKoki,氏が観客を呼べなかったことが失敗の大きな要因と見られています。

映画爆死に対する世間の冷淡な反応(SNSより)

映画の不振に対し、X上では厳しい意見が多く見られました。《キムタクの娘だからって売れるとは限らないんだよ。甘いんだよ。親の七光り。っていうだけ》《誰だ?人気があると勘違いさせてるのは》《当たり前だろ もうとっくに名前で売れる時代じゃないし役者は片手間でできるもんじゃない 昼夜稽古に励んでる役者志望の俳優さんたちを見習えと言いたい》《「評判に陰りが」って、そもそも評判なんてあった?工藤静香がちらつくのもあるけど、本人に何もなかったからでしょ》など、「親の七光り」や本人に実力が伴わないこと、工藤静香氏の関与に対する批判的な声が目立っています。

女優以外の道、バラエティ転向の可能性と「無理売り」への指摘

もし映画での道が厳しくなった場合、他の活動分野を探る必要がありますが、それも容易ではないようです。芸能ジャーナリストは、「『女神降臨』の前編公開前には『世界の果てまでイッテQ!』や『しゃべくり007』など、日本テレビ系バラエティ番組に度々出演し、バラエティ向きとも評されていたKoki,氏ですが、映画がひっそり公開終了後は特に動きがない」と述べています。今後、バラエティ出演中心に舵を切ったとしても、「木村家」という身内エピソード以外に強力なフックがあるとは考えにくいと指摘しています。工藤氏、木村氏ともに芸能界で苦労を重ねて現在の地位を築いたはずですが、愛娘のこととなると、早く売れてほしいという気持ちから「無理売り」をしているのではないか、そして、今は焦らずじっくり下積みを重ねるべきだという見方を示しています。

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