【AFP＝時事】北朝鮮の国営朝鮮中央通信（KCNA）の13日早朝の報道によると、金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党総書記は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相との前日の会談で、ウクライナ戦争におけるロシア政府への全面的な支援を表明した。両国が軍事関係を深める中、ロシア高官による訪朝が相次いでいる。
ロシア外務省は、金氏とラブロフ氏が握手と抱擁を交わす様子を捉えた映像をSNS「テレグラム」に投稿。会談が、今月開業したばかりの大規模リゾート「元山葛麻（ウォンサン・カルマ）海岸観光地区」で行われたと明らかにした。
KCNAによると、金氏はラブロフ氏に対し、北朝鮮は「ウクライナ危機の根本原因に対処するため、ロシア指導部が取ったすべての措置を無条件で支持し、奨励する用意がある」と述べた。
また、「ロシア軍と人民が、国の尊厳と基本的利益を守るという神聖な事業を達成するうえで、必ずや勝利を収めると確信している」と述べ、ウラジーミル・プーチン大統領の「卓越した指導力」を称賛した。
会談では、「2024年6月の歴史的な朝露首脳会談で交わされた合意を忠実に履行するための重要事項」についても協議したという。厳しい制裁を受ける両国は昨年、相互防衛条項を含む軍事協定に署名している。
ロシア国営タス通信は、ラブロフ氏が金氏に対し、プーチン氏が「非常に近い将来、直接の接触を継続することを望んでいる」と伝えたと報じている。【翻訳編集】 AFPBB News
