共同通信社は第27回参院選について13、14両日に電話調査を実施し、全国の有権者4万3千人以上から得た回答などを基に終盤情勢を探った。この世論調査によると、自民、公明両党は苦戦が目立ち、非改選を含む過半数(125議席)の維持が微妙な情勢となっている。一方、立憲民主党は堅調に推移しており、国民民主党は大幅な議席増となる公算が大きい。
各党の情勢と議席予測
新興の参政党は、序盤調査で見られた勢いを維持しており、2桁の議席獲得をうかがう位置につけている。日本維新の会は足踏みしている状況だ。
当選ラインの攻防や、候補者間の競り合いもあり、情勢は流動的だ。選挙区で15.2%、比例代表で7.0%の有権者がまだ投票先を決めていないとしており、20日の投票日までに情勢が変化する可能性が残されている。
首相の勝敗ラインと与党の課題
石破茂首相(自民総裁)は、非改選議席を含む与党全体の過半数確保を選挙の「勝敗ライン」としている。これを達成するためには、今回の改選で与党が50議席を獲得する必要がある。もし目標を達成できなければ、首相の責任論が浮上するのは避けられない見通しだ。
自民党単独では、選挙区と比例代表を合わせて40議席を確保できるかどうかの攻防が続いている。全国32ある1人区のうち、東北地方では全敗する恐れも指摘されており、自民党の苦戦ぶりが浮き彫りとなっている。
参院選における与野党各党の議席獲得予想を示す図
今回の調査は、1選挙区当たり固定電話と携帯電話でそれぞれ一定件数を回収目標とし、全45選挙区で計4万3711件の有効回答を得て分析された。
まとめ
共同通信社の世論調査に基づく参院選の終盤情勢は、与党が過半数維持に苦慮する一方、立憲民主党や国民民主党が議席を伸ばす可能性を示唆している。参政党の台頭や、多くの未定者もおり、最終的な結果は投票日まで予断を許さない状況だ。特に、自民党の獲得議席数や石破首相の勝敗ライン達成は、今後の政局を左右する焦点となる。
参照元
https://news.yahoo.co.jp/articles/91760079973945a0e8250316edca30ebda7baf66
https://www.47news.jp/12821953p2.html